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アドビ、デザインの真髄を学べるWebサイト開設

2008年04月23日 08時00分更新

文● 千葉英寿

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クリエイターを目指す学生を応援するCreative Campus


Adobe Creative Campus

Adobe Creative Campusのトップ画面

 同社ではAdobe Japan Education Vanguardsで得た課題や多くのフィードバックを学生に還元するために企画し、このたび開設したのが学生向けポータルサイト『Adobe Creative Campus』というわけだ。同サイトで提供していくコンテンツについて増渕氏は、次のように説明している。

「まず、学校でデザイン教育に重点を置いていただけるように、デジタル技術に対するスキルについては、このサイトで自己習得していただけるように図って行きます。そのためにビギナーからでも十分理解し、習得できるようなラーニング・コンテンツを提供します。また、クリエイターを目指す学生に対し、将来を考えるきっかけとなるように、クリエイティブ・プロ向けの情報を提供し、クリエイティブ・プロからのメッセージを発信します。学生ユーザーからのコメントも掲載していきます」

 さらに、『指定校学生向けライセンスプログラム』の対象校を拡大し、学生に対し特別価格でアドビ製品を提供する機会を拡大していく。また、世界中の大学生や専門学校生がオリジナルの作品で創造性を競い合う『Adobe Design Achievement Awards』に積極的に参加、応募できる環境づくりもこのサイトを通じて行う。Adobe Design Achievement Awardsはアドビがワールドワイドで行っている学生を対象としたデザインコンテストで、12部門にわたって、総額6万ドル(約620万円)以上の賞金が用意されている非常にハイレベルなコンテストだ。

「ファイナリストが集まる場所はニューヨーク。世界的にも注目いただいているコンテストですが、これまで参加いただいた日本人は2人です。Adobe Creative Campusを通じて、多くのみなさんに参加いただけるように呼びかけていければと考えています」(増渕氏)

 Adobe Creative Campusでは、こうした情報が確実に学生に届くように、各キャンパスに1名、“Student Rep”を募る。Adobe Creative Campusを大学の掲示板のようなものと考え、この掲示板の管理人的な立場で情報をスムーズに流通できるようにする担当だ。なお、Adobe Creative Campus への参加は、一般の大学でのデザインへの取り組みやデザインを狭義で捉えないために、美大や美術系専門学校に限定していない。

 最後に増渕氏はこの学生と教職員に向けた2つのサイトについて次のように語った。「昨年、技能五輪(ユニバーサル技能五輪国際大会)が静岡で行われましたが、グラフィックデザインの分野で日本人の入賞がありませんでした。この事だけでなく、デザインがどういう状況にあるのかを知らない先生も多いようです。Adobe Japan Education Vanguardsではこうした部分での情報も提供し、Adobe Creative Campusは、クリエイティブ・プロの作品や他の学生の活動をご覧いただき、学生に刺激を与えて行く。その結果、デザインとは何か考えを深めて行くお手伝いができればと思います」

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