校庭の野外ステージでは、自走ロボットのデモンストレーション、簡易ホバークラフトやセグウェイに乗れる体験コーナー、真空バズーカの発射実験などが行なわれていました。特に人目を引いていたのが、日本工業大学の学生が開発した真空バズーカで、これは真空ポンプを使って筒の中を真空状態にし、筒の一方を解放することによって空気を入れ、ペットボトルを発射するという仕組みでした(写真下左参照)。生徒たちを束ねる同大学の塚林功助教授によると「やりたいという生徒にとりあえずやらせてみる。自分に足りない部分は勉強すればいい。わざわざ卒業制作まで待つのも時間がもったいないですから」と、かなり自由に研究させてるとのことです。
体育館内では、展示物の実演に加えてステージを使ってのプレゼンテーションも行なわれていました。自分が研究・開発した物のコンセプトや特徴と熱心に解説する姿に、聞き入っているお客さんも多数いました。屋内は野外と違って派手なことができないぶん、趣向を凝らした展示物が中心でした。前述の楽器系発明品や、初音ミクのロボット、手作りプラネタリウム、ウェブカメラやGainer(プログラムと電子工作を組み合わせて直感的なユーザーインターフェイスを実現するI/Oモジュール)を駆使してチョロQを遠隔操作するシステムなど、一見何の役に立つのかわからないけれど、クリエイティブなものばかりで、その発想力や創造力(想像力)には脱帽でした。
次回はまだ未定のようですが、科学好きでなくても楽しめるイベントなので、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。「Make Japan」を「Make Tokyo」にしたのは“今後いろんな街で開催できれば”という意味を込めているとのことなので、ひょっとしたらアナタの街に「Make」が来るかもしれません。
