ATXでもコンパクトにできる!
AS Enclosure S1H
作業時間:45分
ATXマザーを使う利点は、マザーやケースの選択肢がMicro ATXなどに較べ格段に多いことだ。さらに拡張性も高いため、やれRAIDだ、マルチGPUだとパワーアップしていく際にも柔軟に対処できる。しかし、ATXケースで大多数を占めるタワー型は場所をとる。机の上に設置しようものなら、視界の片隅に常にケースが居座ることになり、暑苦しいことこの上ない。
そんな悩みを持っているなら「AS Enclosure S1H」(以下:S1H)の導入をオススメしたい。S1HはATXマザーが利用できるのにも関わらず、Micro ATXケースをちょっと大きくした程度のコンパクトさを売りにしたケースなのだ。S1Hのもう1つの特徴は、シャーシの素材をスチール合金で、外装をアルミと使い分けている点だ。アルミ価格の高騰というご時世に配慮したのでは?と勘ぐりたくなるが、肉厚のスチールにすることで剛性と制振性を伸ばしている。まさに適材適所といったところだ。
あえてATXにこだわる理由は?
S1Hのメリットは、選択肢の多いATXマザーを使える点にある。だが、実際に組んでみると拡張スロットの一部が使えなくなることを考えたら、結局のところMicro ATXマザーを使うのとあまり変わらないような気がする。マザーのパーツレイアウト次第では電源や光学ドライブに干渉して使えないコネクターも出てくるかもしれない。
では、あえてS1Hを使う理由は何だろうか? 先に解説した通りサイズというアドバンテージがあるが、筆者としてはコンパクトなケースの割に非常に頑丈という点を推したい。1.6mm厚のスチール合金でがっしりと作られたシャーシの安定感は、ペラペラのスチール板を使ったMicro ATXケースとは比べ物にならない。アルミとスチールのハイブリッドであっても、“アビーイズム”をしっかりと感じさせてくれる良ケースといえよう。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【ユニティ編】 -
第4回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【アンテック編】 -
第3回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【サーマルティク編】 -
第2回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【クーラーマスター編】 -
第-1回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース - この連載の一覧へ