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長~く使える極上のPCケース 第1回

[特集]We Love Case! こだわるから楽しいんだ

長~く使える極上のPCケース【アビー編】

2008年04月22日 19時06分更新

文● 加藤 勝明

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AS Enclosure M5(続き)

前面スイッチ

アビー製ケースの良さはシンプルだがシャープな線が特徴のフェイスにあると感じる。前面端子は今どき珍しい、オーディオポートを含まないタイプだ

前面下部

前面下部は取り外し可能なパネルになっており、内部には前面ファン用の防塵フィルターが備えられている。ホコリっぽい部屋に設置してもこれなら安心して使えるだろう

ベイ全景

5インチベイは少数派になりつつある古典的なネジ留め式を採用。3.5インチのオープンベイはマウンタになっており、5インチベイの好きなポジションに設置できる。また、シャドウベイはドライブがマザーに干渉しない横向きタイプだ

シャドウベイ

シャドウベイの内側には黒いゴムが貼られており、HDDの振動を吸収するように意図されている。ドライブの固定方法はネジ留めなので、今どきのお手軽なケースに較べると組み込む手間はかかるのが気になる

マザー

本体シャーシからマザーを取り付けるベースを分離し、そこにスペーサー+ネジで固定する。どの穴を使うべきか目印のようなものがないので、慣れていないとちょっと戸惑うかもしれない

ケース裏側から

マザー用のベースはケースの裏側から入れて固定する設計。工作精度が高いせいか、ちょっとでもズレがあるっとネジが入っていかないのは、凄いと感嘆する一方で、ちょっと面倒だとも感じる

内部ケーブル装着

アビー製ケースの特徴は、スイッチやLED、フロントUSB用のケーブルが極めて長いこと。とんでもない場所にヘッダピンが設けられているマザーに遭遇しても、難なく接続できるだろう。だがこんな感じでだらしなーくなってしまうため、結束バンドなどでしっかりまとめておくのがよい

PowerLED

パワーLED用のヘッダピンは、マザーの設計によっては2ピンまたは3ピンのいずれかになる。それを想定してか、M5のパワーLED用ケーブルは+と-が一体化していないため、どんな設計のマザーが来ても対応できる

入らない!

内部空間は適度に開いているのだが、GeForce 8000 GTXクラスのビデオカードを入れようとすると、シャドウベイの内側に設置されたファンに干渉してしまう。ハイエンドクラスのビデオカードはそのままでは装着不可能なのだ!

グラボ装着

しかしM5はファン固定用ステーが簡単に取り外せる。取り外したファンはフロントのフィルターのすぐ内側に移設しておくとよいだろう。むしろそちらの方がHDDに風を吹きつける形になって好都合かもしれない

M5には床面保護用の足が付いておらず、ユーザーが同梱されたゴム製インシュレーターを貼付ける必要がある。上物はこれだけ高級感があるのに、足がシールで貼るだけの簡素なものというのはややアンバランスな作りなような気がしてならないが、考え方を変えれば、ユーザーが好きなインシュレーターを好きな位置に貼れるということでもある

アルミ製ゆえの悩み

 実際にM5で組んで見た感想は「アルミはやっぱりいいな!」の一言につきる。組んだ後の設置の楽さもさることながら、アルミの質感を活かした作りは秀逸。このあたりの上手さは数あるケースメーカーの中でもトップクラスといえるだろう。あまりに仕上げが良すぎて光学ドライブのフェイスの質感が合わないという欠点もあるが、凛とした美さはそれを補って余りあるものがあるので、これならむしろ光学ドライブは要らない!(どうしてもという人はアビー純正オプションのソリッドベゼルを別途用意すれば、光学ドライブとケースの質感を統一できる)
 だが、アルミ製であるがゆえに扱いに注意しないとすぐに傷や汚れ(特に内側)がついてしまうのは困りものだ。1度組んだらしばらくそのままという人なら全然問題ないが、筆者のように定期的にパーツを交換したりする人の場合は扱いにかなり慎重にならざるを得ないだろう。むしろこういう人の場合はもっとヘビーデューティー風味なスチール製ケースを選ぶべきかもしれない。

(次ページへ続く)

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