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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第22回

ゴルゴ13、京大にも来ていた──伝説の「折田先生像」

2008年04月14日 09時00分更新

文● 古田雄介

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「ゴルゴ13」でハリボテ作者と両想いに!?


── ハリボテや落書きの作者と会ったことはありますか?

える会長 誰それがやっているってウワサは、色々あるんですよ。知っている人は知っていると思いますが、僕は知らない。知りたくないし。知ると寂しいでしょ(笑)


── なるほど。では、今まで一番気に入っている作品を教えてください。

える会長 甲乙つけがたいな〜。それぞれよさがあるんです。ハリボテで思い出深いのは、ゴルゴ13風の折田先生像かな。

ゴルゴ13

2003年に登場したゴルゴ13風のハリボテ。「折田先生像」のプレート下にボタンが組み込まれていた

 発見の喜びがすごくあったんですよ。撮影するために、像がある植え込みの中に入っていったら、台座にボタンがあるのを見つけて。押してみたら、ブザーが鳴って備え付けの電光掲示板に「SNIPE」(スナイプ)って文字が出たんですよ。「うわあ、ここまでやるか。工学部が絡んでいるな」と、電気を使ったところに驚きましたね。

 あと、ゴルゴ13像の脇にある看板裏にアイドルのプリクラを見つけて、サイト上でそれを書いたら、翌年以降もアイドルのシールを貼ってくれるようになったんです。それて、作っている人が僕のサイトを見てくれているんだなと、片想いが両想いになったような気持ちになりました(笑)。


── ハリボテ以前の落書きで、お気に入りはありますか?

える会長 やっぱり、一番派手だったヤキソバンかな。一夜にして突然作られて豪快でしたね。週刊誌にも載ったから、あれで折田先生像を知った人も多いと思います。

 ただ、折田先生像の話をするときに、銅像の落書きとハリボテは、絶対分けないといけないんです。銅像の落書きは、まあ、悪質なイタズラですよね。あの銅像は京大の前進である第三高等学校の先輩たちが寄進して作られたわけですよ。その人たちのことを考えれば、銅像を汚す行為というのは、やはりよくない。僕も面白がったクチですが、サイトを見て「ウチの学校でもやりたい!」というのはちょっとやめてほしいです。


── では、撤去されたあとが、純粋なエンターテインメントになると。

える会長 そうですね。純粋に皆が楽しんでいいと思っているのは、ハリボテになってからだと思っています。

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