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一番よく使う日本語入力だから、もっとこだわれ

ATOK 2008を買ってでも使うべき“10の理由”

2008年04月03日 00時00分更新

文● 木下由美

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理由、その4
同音異義語を意味で確認できる


同音語用例ウィンドウの画面

意味と用例で確認することで、「更正する」「更生する」などの混同しやすい語句を正しく使い分けることができる

 日本語には同音異義語が多い。ATOKは文章の前後関係を見て適切な漢字(変換)を第一候補にしてくれることが多いのだが、細切れに入力・変換する癖の人や、一度書いた文章を推敲して言い回しを変える場合には、ATOKで語句の意味を確認しながら、適切な変換候補を選択するのがいいだろう。

 同音異義語の多い読みを入力すると変換候補がリスト表示されるが、そこに横向きの▲が付いていたら、確定せずその語句を選択したまま待てば、選択した語句以外も確認できる「同音語用例ウィンドウ」が表示されるのだ。

単漢字情報ウィンドウの画面

単漢字情報ウィンドウでは漢字が拡大表記され、通常の画面(フォントサイズ)ではつぶれてしまうような細部も確認でき、「第一水準」などの詳細情報も分かる

 Windows VistaとWindows XPの環境が混在していると、扱う文字コードの違いから表示される字が変わってしまうこともある(例えば“点2つなシンニョウ”の「辻」)。そんな時には目的の漢字を単体で入力すると、「単漢字情報ウィンドウ」が表示され、JISコードなどの情報が確認できる。さらに一太郎と組み合わせて使用していれば、異体字への置き換えも可能だ。

 この機能では日本語だけでなく、似たような発音を持つ英単語も正しいスペルを確認できる。F4キーに割り当てられている「カタカナ語英語辞書」を使って発音(読み)を変換すれば、例えば「ぶれいく」が「break」(割る、壊す)なのか「brake」(ブレーキ、やぶ)なのかが、日本語の意味を確認した上で正しく選択できる。



理由、その5
学習機能が便利


 パソコンの辞書はその人の入力や変換など、文章を記述するときの癖を学習してくれるので、長く使えば使い込むほど自分がよく使う文字が変換候補の上位に表示される、というのは周知の通りだ。どうしても使いたい漢字に変換できない文字列は、自分で単語登録することになるのだが、ATOKではこれを自動的に行なってくれる機能がある(すべての単語に適用されるわけではないので注意)。

 例えば「高卒認定試験」の略称である「高認」と入力したいとき、以下のような具合に自動学習される。

  1. 「こうにん」と入力して変換してみる
  2. 変換候補に出てきそうにない
  3. ESCキーを押して一度変換と入力を取り消す
  4. 「こうこう」と入力して「高校」と変換確定し、「校」を削除して「のみを残す
  5. 続けて、「にんてい」と入力して「認定」と変換確定し、「のみを残す
  6. すると、『「こうにん」から【高認】に変換できるようにしますか?』というメッセージが表示される
  7. Shift+Enterキーで決定すると、以降は「こうにん」で「高認」が変換できるようになる

 文章にして説明すると、何やら複雑な操作をしているように見えるが、実際のところは「『こうにん』で変換。あれ? 変換できないぞ」と思ったときに、ユーザーが自然に行なう動作をなぞっただけのこと。もちろん、単語登録メニューを開いて手動で登録することもできるが、普段の一連の文字入力作業を変えることなく、自然に辞書が鍛えられていくのは実に便利だ。

自動単語登録機能の例

1.最初に「こうにん」と入力・変換し、ESCキーでキャンセルした直後に操作するのがポイント 2.「高校」と入力・変換して「校」をBackSpaceキーで削除。続けて「認定」と入力・変換する 3.「定」をBackSpaceキーで削除したタイミングで、自動学習を促すツールチップが表示される。もちろん、さらに修正してから手動で単語登録することも可能だ

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