「真剣だけどズレてる」とネタにされやすい
── しかし、あれだけ膨大なパロディーがあると、全部机器猫さんが理解するのは大変ですよね。
机器猫 そうなんです。最初の頃はすべての投稿作品にコメントを付けていたんですが、それが理由で止めたんですよ。自分が理解していないネタだと、間の抜けたコメントしかできないですから。
もちろん、特集を組むために色々調べますけど追いつかない。例えば、最近は東方Project系のネタ(関連記事)がすごく勢いがあるんですが、ネタ元の世界が広くて濃いので、面白そうだとは思いつつも全部を理解するには至っていません。
そういうフォローしきれていないものは、投稿作品から入っていくということもありますね。昔は「ひぐらしのなく頃に」も「涼宮ハルヒの憂鬱」も全然分からなかったですけど、載せるために作品を調べたり、調べた上でまたネタを見るということを繰り返しているうちに、作品を好きになることが多いです。
── 机器猫さんの中心にあるのは、「ジョジョの奇妙な冒険」や「北斗の拳」などが載っていた時代の週刊少年ジャンプですか?
机器猫 年齢的にそうです。今でも少年漫画や青年マンガが核になっていますね。逆に、いわゆる「萌え系」というのは苦手です。それでも調べているうちに楽しめるようになる作品も多いですが。
── ちなみに、パロディーになりやすいマンガの傾向というのはありますか?
机器猫 突っ込みやすさやいじりやすさでしょうね。「真剣だけどズレてる」というのが一番ネタにしやすいんですよ。
例えば、ジョジョは第1部が一番いじりやすくて、最新の「スティール・ボール・ラン」(ジョジョ第7部)はあまりに決まりすぎていていじられにくいとか、そういうのはあるでしょうね。まあ、作品の面白さとは別次元の話ですけど。
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