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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第17回

ケータイの待ち受け革命「au one ガジェット」

2008年03月29日 00時18分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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iPhoneアプリより使いやすい?


 ケータイと同じポータブルデバイスという分野では、iPhoneやiPod touchも3月上旬のイベントでガジェットのような小さなウェブアプリで機能を拡張していくSDK(ソフトウェア開発キット)が発表された。これにより、アップルが用意している以外のアプリケーションの開発や拡張が可能になった。

 サービス提供者からすれば、ケータイやiPhoneの画面から自社サービスにスムーズに誘導できるという点で、iPhone用のアプリケーションとau oneガジェットは同じような性格だ。

 しかしiPhoneのアプリはタスクを切り替えるためにいちいちホームスクリーンに戻らなければならない。操作としては非常にシンプルで、誰にでもすぐに分かる使い勝手ではある。しかし、左右キーで素早くガジェットを切り替えられるau oneガジェットを使ってみると、いささか野暮ったくも感じられるのだ。

 情報の一覧性やアクセスのしやすさを、ケータイの待ち受け画面だけで劇的に変えてくれるau oneガジェット。現在、試せるガジェットの数は少ないが、今後は実用的だったり、可愛らしいガジェットが充実してくることは間違いないだろう。

 au oneガジェットは、待ち受け画面の「陣取り合戦」の新しい局面として、ユーザーもサービス提供者も目が離せない存在になりそうだ。


筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET



*次回は4月3日掲載予定


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