日本オラクルは3月26日、SOAを実現するためのフレームワーク「ファウンデーション・パック」の提供を開始した。
ビジネスプロセス統合の工数削減と品質の均一化を実現
日本オラクルは、ビジネスプロセスを統合しSOAを実現するための基盤として「Application Integration Architecture(AIA)」を進めており、そのAIAの思想に基づく具体的なフレームワークとして今回「ファウンデーション・パック」が発表された。ファウンデーション・パックの価格は2000万円(税込)から。
「ファウンデーション・パック」は「Oracle Fusion Middleware」を活用して開発されており、オラクルのビジネスアプリケーションだけでなく、他のベンダー製品や独自開発システムとの統合を実現する。つまり、ベンダーや使用しているアプリケーションにとらわれることなく、自社のビジネス環境に最適なSOAを実現できる。日本オラクル 製品戦略統括本部 Fusion Middlewareビジネス推進本部 シニアマネジャー 吉田光伸氏は「ファウンデーション・パックは顧客情報や製品情報といったデータと、それらの動作を規定するサービスを事前に定義しているため、異なるアプリケーション間の業務プロセスの統合作業にかかる時間を半減させる」とそのメリットを強調する。
「システム連携を実現するSOAPやBPELといった技術はあっても、それを効果的に組み合わせる方法論が無かった。そのためSOAは企業にとって敷居が高いものになってしまっていた。ファウンデーション・パックによって、共通のサービスインターフェースやデータを使用することができ、ビジネスプロセスの統合にかかる開発工数の削減や、統合環境の品質の均一化に繋がる」(吉田氏)
IDC Japanの調査によると、日本市場におけるSOA関連市場は2006年時点で2800億円。2011年には4000億円にまで拡大すると予測している。今後、日本オラクルは企業のCIOや情報システム担当者向けのセミナー「SOA BOOT CAMP」を実施し、日本企業へのSOA導入を推進する活動を行なっていく。