ニコニコユーザーに遊んでもらえる作品を目指した
── パートナーにランティスを選んだ理由は?
齋藤 ニコニコ動画では、アニメソングを中心にメドレー形式の楽曲などが盛り上がっています。ライブやCD化にあたって一番ハードルとなったのは権利の問題で、その辺りを悩んでいたときに、Animelo Summer Liveでもお世話になったランティスさんにお話を持っていきました。
今回、音楽面のプロデューサーをお願いしたランティスの斎藤さんもニコニコ動画のファンで、クリエイティブというところで考えを共有できる方でした。二人で何か面白いことをしましょう!ということで盛り上がって、この企画がスタートしたんです。
── メドレーの楽曲や11人の歌い手はどのように選びましたか?
齋藤 最初は「何ができるか」「何をしたら面白いか」という発想で、とにかくニコニコ動画の「歌ってみた」系の作品を片っ端から観まくりましたね。再生数やコメント数だけに囚われないように、ランティスの斎藤さんと何度も話し合いを持ちました。
ランティスさんと組んだ以上、ランティスのアニメ楽曲をとにかく集めようと。権利関係はここでクリアーされますし、それぞれの楽曲にリスペクトを払いつつも自由にアレンジできるということです。
そうした楽曲をメドレー形式にして、ニコニコの歌い手さんにリアルに大集合してもらい「せーの!」で歌ってもらおう、とにかくビジネス的な成功とかは二の次にして、大きな話題となってユーザーに色々と遊んでもらえるようなものを目指そう、というコンセプトで一致しました。
歌い手さんは、ニコニコ動画の初期の頃から名実ともにニコニコを牽引してきた方だけでなく、声やネタなどに個性のある方、個性に加えてハーモニーなどレコーディングで期待以上の力を発揮してくれそうな方、全員で歌ったときに楽しくニコニコできる方など、総合的に考えて一人一人に出演を交渉させていただきました。
さまざまな事情があって、「応援しています」と前置きをしつつ丁重にお断りを頂いた方も何人かいます。そのほかにもニコニコ動画には、今回、候補に入れつつ、スケジュールやバランスなど諸々の関係でお声がけを断念してしまった非常に才能のある歌い手さんがニコニコ動画にはたくさんいます。
最終的に集まった11人については「歌い手の無駄遣い」ができたなぁという意味では満足していますw