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楽譜作成ソフト

レビュー:PrintMusic 2008

2008年04月04日 09時00分更新

文● 祐天寺浩美

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高度な作業はいっさいナシ誰でも楽しめる楽譜制作


PrintMusic 2008 【SPEC】
開発元●米メイクミュージック社 販売元●(株)イーフロンティア 価格●1万4700円 備考●解説本付きの「PrintMusic 2008 BOOK」(価格1万6800円)と5本のライセンスをパックにした「PrintMusic 2008 LAB」(価格3万1500円)も用意
http://www.e-frontier.co.jp/

対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●Power PC G4以上またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
多彩な音符入力や編集機能を備え、市販レベルの楽譜を簡単に作成できる。「Mixer」の追加により、最後の詰め作業もできるのがうれしい。


 「PrintMusic 2008」は、米メイクミュージック社製の楽譜作成ソフト。「Finale」シリーズの中間に位置し、上位版ほど多彩な譜面を作れないが、下位版とは異なり8パート以上の新規パート譜作成や、パート譜単体の書き出しに対応する。

 楽譜の作成は、マウスを使って五線譜に音符を配置していく標準的な方法と、MIDIキーボードによるリアルタイム入力/MIDIファイルからのインポート、スキャンした紙の楽譜の読み込みなど、さまざまな方法を用意。これらはすべて起動パネルから選択できるので、初めて使うユーザーでも迷わない。

PrintMusic 2008

「起動パネル」はウィザードで操作するため、初心者にもわかりやすい。最近使ったファイルの呼び出しやテンプレートの選択も、ここから実行可能だ

 インターフェースは前バージョンと同じく、「メインツールパレット」や「ステップ入力パレット」を駆使して音符を入力していく設計。このとき「プレイバック・コントローラー」の「再生ボタン」を押せば、「Human Playback」機能により譜面上の情報を音で確認できる。OS XのQuickTime音源はもちろん、外部につないだGM音源などのMIDIデバイスでも再生可能だ。また、これまで各項目に割り当てられていた編集コマンドは、「ユーティリティー」メニューにまとめて格納されている。ツールパレットに目的の機能がない場合は、たいていはここにあるはずだ。

PrintMusic 2008

楽譜の入力は、各種パレットから目的の音符アイコンを選び、五線譜の該当部分をクリックするだけ。音楽記号も同じように入力できる

PrintMusic 2008

新しく追加された「ユーティリティ」メニューには、譜面上に配置された音符や記号を編集したり、入力に関するためのコマンドが用意される

 音符のフォントやジャンルに応じたテンプレートなど、譜面の細かなディテールも調整可能。「Finale」シリーズに対応した楽譜は、オンラインショップから入手できるので、お気に入りの曲をダウンロードして印刷や演奏、編集などさまざまな用途に活用しよう。また、譜面機能を備えない「Pro Tools」などのシーケンスソフトと組み合わせてもいい。プロユーザーに応えるプライスパフォーマンスの高い製品だ。

PrintMusic 2008

「Finale」シリーズに対応した楽譜データをオンライン販売する「.musicsheet」。クラシックをメインにさまざまな楽譜を取りそろえている。価格は250円から


(次ページに続く)

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