一部メーカーのDDR3メモリモジュールの販売価格が急激に下落している。アークに入荷したCorsair製のDDR3-1333(PC3-10667)対応メモリで、相場的には先週の半額以下。2GB×2枚セットが約3万5000円で販売中だ。
製品はDDR3-1333(PC3-10667)対応の2GBメモリ2枚セット「TWIN3X4G1333C9DHX」。レイテンシは9-9-9-24(DDR3-1333/1.7V)/7-7-7-21(DDR3-1066/1.5V)で、同社オリジナルの排熱技術“Dual-path Heat Xchange Technology”を使用したヒートスプレッダを装着しているもの。
とにかく驚かされるのはその販売価格。アークでは3万4980円で、1枚あたり1万7490円となる計算だ。先週まで、おおよそ8万円弱で販売されていたDDR3-1333(PC3-10667)対応メモリの2GBセットだけに、一気に数万円も値下がりしたことになる。
アークによると「最近DDR3メモリの価格が急激に下がっており、この価格設定は別段特別というわけではない」とのこと。同店は、同じくCorsair製のDDR3-1333(PC3-10667)対応1GBメモリ2枚セット「TWIN3X2048-1333C9DHX」も1万6800円(1枚あたり8400円)で販売中だ。
当然、ユーザーのほうもこの値下がりに敏感に反応した様子で、「ここにきてDDR3メモリの売れ行きがかなり好調になってきている」(アーク)という。昨日から販売の始ったNVIDIA製インテルプラットフォーム向け新型チップセット「nForce 790i Ultra SLI」を搭載したXFX製マザー「MB-N790-IUL9」はもちろん、近日登場が予定されているインテルの新型チップセット「X48」など、今後はDDR3メモリに対応した(「X48」についてはDDR2対応モデルも多いが)新製品が続々と登場してくる。価格が落ち切ったDDR2メモリに比べれば、まだまだ値が張るのは事実だが、DDR3メモリが普及価格帯に突入し始めているのは間違いなさそうだ。