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【PIE 2008レポート Vol.1】

アジア最大のカメライベントが開幕! オリンパスブースではE-420のほか、謎の新型デジタル一眼の姿が!

2008年03月19日 15時40分更新

文● 斉藤博貴

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小型軽量なE-420に人だかり


E-420

E-420

軽さをアピールする展示物

E-420の軽さをアピールする展示物も発見

大型化された液晶

大型化された液晶は2.7型の「ハイパークリスタルII」になった

 E-420(関連記事)は他社に先駆けてライブビューを実現したE-410をベースに、さらに新機能を追加したリニューアルモデル。PMA2008(北米最大のカメライベント)の後に発表されたために、PIE2008が初のお披露目となる。

 最も注目される同機の新機能は、同社製デジタル一眼レフカメラとしては初めてライブビュー時のコントラスト検出式AF機能「ハイスピードイメージャAF」や「顔検出AF」だ。これらの機能を組み合わせることで、一般的なコンパクトデジタルカメラと同様に液晶ディスプレーを見ながらのAFによるピント合わせができるようになる。

 なお、重量はわずかに5g増加した380gで、ライブビュー時のコントラスト検出式AF機能搭載機としては世界最軽量(同社調べ)とのこと。4月中旬発売予定で、価格はオープン。予想実売価格は6万円前後。



注目のパンケーキレンズのほか、高級モデルのZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDも展示


 なお、ハイスピードイメージャAFに対応するレンズは、「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」、「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」など、現在のところは限られた製品のみ。

E-420に装着されたZUIKO DIGITAL 25mm F2.8

E-420に装着されたZUIKO DIGITAL 25mm F2.8

 ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8は、長さ23.5mmのパンケーキ型単焦点レンズ。フォーサーズ規格のデジタルカメラに装着すると、35mm換算で50mmという標準レンズの画角になる。4月中旬発売予定で、価格は4万9875円。

 全長23.5mm、重さ95gのコンパクトさが最大の特徴で、小型軽量なE-420に最適な仕様となっている。レンズ構成は4群5枚(非球面レンズ1枚)で、最短撮影距離は0.2m、最大撮影倍率は35mm判換算で0.38倍相当。開放F値はF2.8で、絞り羽枚数は7枚の円形絞りを採用。テレコンバーター「EC-14/20」にも対応する。

ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDは、SUPER HIGH GRADEシリーズでは初めての超音波モーター搭載レンズ

 ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDは、2006年の10月17日に発表された同社最高級の「SUPER HIGH GRADEシリーズ」の最新モデル。AFを超音波モーターで駆動させるSWD方式を採用する。発売は27日予定で、価格は30万9750円。

 フォーサーズ規格のデジタルカメラに装着すると、35mm換算で28-70mmという標準レンズの画角になる。レンズ構成は17群18枚(EDレンズ2枚、非球面EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚)で、最短撮影距離は0.35m。開放F値はF2.0で、絞り羽枚数は9枚の円形絞りを採用。最大径×長さは86x123mmで、重さは900g。テレコンバーター「EC-14/20」にも対応する。もちろん、防塵防滴仕様となっている。



【追記】2つのレンズの所感について


 ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8とZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDを触ってみて感じたことを補足しておこう。

 E-420にパンケーキレンズのZUIKO DIGITAL 25mm F2.8を装着すると、従来のE-410とかなりイメージが違う。小型軽量なZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着したE-410ですら、大型でやぼったい印象を受けるほどだ。E-420とパンケーキレンズの組み合わせは、おそらく女性が鞄に入れて持ち歩くのにも適した構成と言えるだろう。

 また、新デザインのダイヤル類は触り心地もよく、撮影者のやる気も引き出してくれるほどである。筆者はE-510ユーザーだが、正直な話、有料でもいいのでダイヤル類を変更してくれるサービスを実施してほしい。

 ハイスピードイメージャAFが思った以上に高速だったことにも触れておこう。ソニーα350の位相差AFほどではないにしても、十分に実用域に到達している。

 ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDは、E-510やE-420などの軽量なボディで使用するとバランスが悪い。しかし、E-3で使用するとガラっと印象が変わる。多少重いが一体感を感じるので、手ぶれなどを心配することなく、安定した状態でシャッターボタンを押すことができる。

 また、E-3に装着して光学ファインダーを覗くと、澄み渡るように鮮明な世界が広がる。PIE2008の会場の中でこれなのだから、青空の下での使用を想像してみると心が躍る。オリンパスの誇る「SUPER HIGH GRADEシリーズ」の実力を肌で感じることができるので、会場を訪れる機会があるならぜひ一度試してみることをお勧めする。


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