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やる気にさせるサイクルメーター ブリヂストン「emeters」

2008年03月24日 00時00分更新

文● 行正和義

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接続はカンタン、USBクレードルに載せるだけ


 パソコンへのデータ転送ソフトはemeteres専用サイトからダウンロードする。インストール後は、emeteres本体を付属のUSBクレードルにセットするだけで、自動的にデータがサーバーにアップロードされる。

USBクレードルにセットしたところ。実際にパソコンと接続した際はemerters本体にPCという文字が表示される

 SNSである「emeteres WEB」への登録は無料だが、登録にあたってはemeteres接続ツールに表示される初期パスワードを必要とされるためemeteresユーザーのみが参加できるようになっている。

 emeteres WEBでは、アップロードされた走行距離を月間~3年間単位で区切られたグラフで確認できるほか、体重や体脂肪率の記録(自分で計測して)、コメントを書き込めるブログが用意されている。画面フォーマットはmixiなどの一般的なSNSとほぼ同様だ。日記のほかにもコミュニティーや“友達”登録、お気に入りなどが用意されている。

 ただし日記部のデフォルトの表題が「○○キロ走りました」(その日に走行した距離が自動的に入る)となるのは日々の自転車乗り専用サイトならでは。

emerters WEBのマイページ。友人の招待やお気に入りなど、mixiなどのSNSの基本的なフォーマットとなっている

画面上で走行距離をグラフで表示。距離だけでなく時間や消費カロリーなども表示できる。始めたばかりで全然グラフがないが、花粉が少なくなったらもう少し走ってみよう

 emeters WEBならではの機能と言えそうなのが、お勧めのサイクリングコースを紹介する「サイクルマップ」という機能だ。これは自転車乗りの「横の情報網」として使いやすそうだ。このほか、走行距離4.3kmごとに1ポイント溜まるエコポイント「リーフ」(環境への貢献度が分かる)や月間走行距離ランキングなど、走り続けるためのさまざまな工夫がなされている。

改ページ

励ましあって、高めあえ


emertersをUSBクレードルにセットすると自動的にアップロードソフトが起動してデータを転送。転送後はブラウザでemerters WEBが開かれる

 足への負担が少ないため、ダイエット用途でも注目されている自転車だが、ダイエットや健康維持は何より持続することが大切だ。趣味として自転車に乗るのが楽しいのは確かだが、一過性の流行モノで終わらせずに乗り続けるにはモチベーションを高める工夫も必要だろう。

 パソコンでログを取れる体重計や体脂肪計など、さまざまな製品が登場してきている。もちろんダイエットに限らず、趣味のサイクリングでも走行距離のデータが蓄積していくことは役立つ。1日に走った距離がだんだん伸びていくだけでも励みになる。

 インターネット上には自転車のコミュニティーもいくつかあるが、自転車といっても競技用に近いロードスポーツからMTB、通勤用にコンフォートバイク(いわゆるママチャリ)までさまざまなジャンルがあって、コミュニティー的にも分散しがちだ。

 「走行距離」という自転車乗りにとっては「絶対的基準」が用意されているのは面白い。発売後間もないため、まだ会員数はそれほど多くはないが、今後どのようなコミュニティーサイトになって行くかを見守っていきたい。

emertersとその付属品。センサーを取り付けるタイラップベルトも付属するので、パッケージ1つあればほぼ問題ない。データ転送アプリもダウンロードすることが前提なのでCD-ROMが付属しないのも合理的だ

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