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キヤノン、被写体の動きによるブレを防ぐ「IXY DIGITAL」3機種を発表

2008年03月13日 17時48分更新

文● 編集部 盛田 諒

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 キヤノン(株)は13日、コンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL」シリーズの新製品3機種を発表した。被写体の動きで生じるブレを防ぐ「モーションキャッチテクノロジー」を搭載する。4月上旬に発売する。価格はオープンプライス。

IXY DIGITAL 820 IS

IXY DIGITAL 820 IS

 ラインナップは、光学5倍ズームレンズを備えた「IXY DIGITAL 820 IS」、本体の厚さが約20mmとスリムタイプの「IXY DIGITAL 25 IS」、3.0型液晶ディスプレーを搭載する「IXY DIGITAL 95 IS」の3機種。

 新製品はいずれも、映像処理エンジン「DIGIC III」による新たな機能として、「モーションキャッチテクノロジー」と称する機能を搭載した。

 これはカメラの動きを認識して行なう手ぶれ補正機能とは異なり、被写体の動きを認識してISO感度を自動調整することで、被写体がぶれた失敗写真になるのを防ぐ機能である。従来からある顔認識機能「フェイスキャッチテクノロジー」を用いた顔の動きの変化のほか、被写体の明るさの変化やフレーム間の被写体の動きを判断。動きがあった場合はISO感度を上げてぶれを防ぐ。

 逆に動きのない風景や人物の場合は、ISO感度を自動で下げて、ノイズの少ない写真を撮ることもできる。

 また、レンズシフト方式の手ぶれ補正機能を強化し、シャッタースピード換算で約4段分の補正効果を実現している。検出した手ぶれ信号のデジタル処理は従来機種の約2倍に高速化しており、安定した制御を行なえるという。

 IXY DIGITAL 820 ISは「810 IS」(関連記事)の後継機種にあたり、光学5倍ズームレンズ(35mm換算で37-185mm相当)を搭載するモデル。ディスプレーは従来のクリアライブ液晶ディスプレーに比べて、コントラスト比を正面で約3倍、斜めでは約10倍に高めたという2.5インチの「クリアライブ液晶IIディスプレー」を搭載する。本体サイズは幅95.4×奥行き27.4×高さ57.3mm、重量は約155g(本体のみ、以下同)。記録メディアはSDメモリーカード/SDHC/MMC/MMCplus/HC MMCplusに対応する。予想実売価格は4万5000円。

 コンパクトさを重視したIXY DIGITAL 25 ISは、「20 IS」(関連記事)の後継機種にあたる。本体の厚さは約20mmと小型ながら、光学3倍ズームレンズ(35mm換算で35-105mm相当)を搭載するほか、搭載CCDを従来の有効800万から1000万画素に強化している。また、電源に「バッテリーパック NB-6L」を採用。従来と比べて約32%のバッテリー容量を持ち、最大撮影枚数が約300枚に増えている。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。本体サイズは幅86.0×奥行き20.4×高さ54.0mm、重量は約130g。記録メディアは820 ISと同様。予想実売価格は3万7000円。

IXY DIGITAL 25 IS

IXY DIGITAL 25 IS

 IXY DIGITAL 95 ISは「90」(関連記事)の後継機種にあたり、光学4倍ズームレンズ(35mm換算で35-105mm、F値は2.8-4.9)を、ディスプレーには3.0インチのクリアライブ液晶IIディスプレーを搭載するモデル。背面には回転ホイールで設定を選べる「コントローラーホイール」を新たに装備。より簡単な操作を実現している。本体サイズは幅91.6×奥行き20.9×高さ56.8mm、重量は約155g。記録メディアは25 ISと同様。予想実売価格は4万2000円。

IXY DIGITAL 95 IS

IXY DIGITAL 95 IS


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