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3万円台で本格PCMレコーディングができるプレーヤー

3万円で生録デビュー MGR-A7

2008年05月19日 16時00分更新

文● 橋本 優/編集部

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気になる音質は?


背面

背面。上からマイクモード、マイク録音レベル、プラグインマイクへの電源供給、操作ロックボタンが並ぶ

 録音レベルは自動で調節可能だが、音圧が高くなると音割れが生じやすい(クリッピングしやすい)傾向があるように感じた(そのぶん弱音もうまく拾えるのだが)。また、一応対策はなされているのだが、設置方法によってはブツブツとした雑音を拾ってしまうこともあった。

 雑音対策に関しては、三脚に固定するのが一番なのだが、本体には三脚穴がない。ただし、別売のオプションで三脚穴付きのソフトケースが販売されているので利用してみるといいだろう。

 クリッピング対策に関しては、マイクの部分を薄いフエルトなどで覆うという手がある。空気が通れば音は拾えるので、通気性の高いソフトケース(ノートパソコンなどをくるむアレ)の中に応急処置的に入れてみる手もあるだろう。

 最近では、より定位がハッキリするXYマイクなどを搭載した製品も登場しているが、往々にして大柄なボディーになってしまう。コンパクトなボディーと価格の兼ね合いを考えれば本機は非常に手軽だ。音質に関しては、マイクの性能によるところも大きいので、外部マイクを利用してみるのも手だ。

 
側面

側面。左からAC端子、ラインアウト、ラインイン、マイク端子が並ぶ



魅力は手軽さ、ポータブルプレーヤーの延長線で買え


 全体的に見ると、本格的な「録音機」というよりも「いい音で録音ができる音楽プレーヤー」として購入を検討したいところだ。

 コンパクトで音楽再生も録音もできる機器といって、一番身近なのはケータイだが、それとほとんど変わらないサイズで、1段も2段も上の高音音質が楽しめる点は、手軽に録音を体験してみたいという層にも魅力的だろう。

 録音機能付きのポータブル音楽プレーヤーと考えてもかなりクリアな音で音楽を聞けるし、録音もできる。3万円の投資をする価値は十分にありそうだ。

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