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立ち読み「MACPOWER 2008 Spring」 Vol. 3

Mac OS & Windows ハイブリッド環境構築大全「PART4-3 単独マシンでのファイル転送」

2008年03月15日 11時00分更新

文● 柴田文彦

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仮想環境の場合

 Mac OS上で仮想マシンを使う場合には、「共有フォルダー」機能を使うのが最も基本的なファイル交換方法だ。例えば「VMware Fusion」の場合には、「仮想マシン」メニューから「設定」を選んで共有フォルダーを設定する。その後Windowsの「ネットワークドライブの割り当て」機能を利用して、共有フォルダーをマウントする。参照ボタンをクリックすると、「VMware共有フォルダ」という仮想のネットワークがあるので、その中の「CommonFolder」(共有フォルダーの設定で指定した名前)を選べばいい。

VMwareでは、まず「有効」をチェックし、共有したいMac OSのフォルダーを「パス」で選択。それをWindows側から見る場合の名前を「名前」に指定しておく

VMwareのファイル共有では、Windowsのネットワークドライブ機能を利用して、Mac OS側のフォルダーを仮想ネットワークドライブとしてマウントする

VMwareで共有フォルダーに設定した名前が、「VMware共有フォルダ」という仮想のネットワークの中に現れるので、それを選択する

 「Parallels Desktop」では、仮想マシンが動作中に、そのマシンの仮想ディスクが、自動的にMacにマウントされる。これによって、Mac OSから直接Windowsの仮想ディスクの内容にアクセスできる。また逆にWindows上には、Mac OSのユーザーのホームが、仮想ネットワークドライブとしてマウントされるので、Windows側からもMac OSのディスクにアクセス可能となっている。さらに、「編集」メニューから「仮想マシン〜」を選んで「構築エディタ」を表示し「共有プロファイル」を設定すれば、両OSのユーザーのホームの下のサブフォルダーがリンクされた状態となるため、ファイルをコピーすることなく、いつでもファイルを共有することが可能となる。

Parallels Desktopでは、起動中の仮想マシンのディスクが、Mac上に仮想ドライブとして自動的にマウントされ、Mac OSから簡単にWindowsディスクの中身にアクセスできる

Parallelsの仮想マシン上で動作しているWindowsには、ホストのMac OSのユーザーのホームフォルダーが、仮想ネットワークドライブとして自動マウントされる

Parallelsの「共有プロファイル」を設定すれば、Mac OSとWindowsのホームの内容が共通化され、ファイルコピーすることなく共有できるようになる

(MACPOWER 2008 Spring EXTRA EDITIONより転載)


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