有害サイトフィルターはブラックリスト方式で
── Googleにそこまで深く関わっている携帯端末というのは、国内ではあまり見かけないですよね。
EM そうですね。ただし、iGoogleはこうした新技術が好きな人たちを中心に広まっていて、本当の一般ユーザーまで浸透していません。その辺の認知度をどう高めていくかがカギになります。
もうひとつ、ウェブブラウザーのユーザーエージェントへの対応問題があります。われわれの端末から検索結果の携帯サイトにアクセスした際、まずパソコン向けのページが表示されてしまうんです。これは各サイト側の対応が必要になるので、コンテンツ事業者にはぜひわれわれのデベロッパーサイトを見ていただいて、われわれのブラウザーを認識していただければと思っています(関連リンク)。
── オープンということに関連して、ユーザーがH11T用のソフトを作ることはできますか?
EM 「MIDP」という仕様に準拠しているJavaアプリであれば、ユーザーが作ったソフトを動かせます。こちらもデベロッパーサイトを見てください。
── 最後に、ケータイ業界では今、未成年向けの有害サイトフィルターが問題になっています(関連記事)。貴社はどう対応しますか?
EM オープンという方針なので、有害サイトフィルターは未成年の方には必要だと思います。われわれは有害でないサイトのみアクセス可能とする「ホワイトリスト方式」ではなく、有害なサイトを指定して排除する「ブラックリスト」方式での運用となります。4月末には対応できる予定です。