意のままにアイドルにフォーカスできる「撮影」パート
撮影パートでは、応援はせずにアイドル達を映すカメラワークを担当する。応援パートで疲れてしまったら撮影パートで和もう。前作と同様にカメラワークをコンピューターにまかせる「プログラム」モードと、アイドルへのズーミングなどを自分でリアルタイムで行なえる「マニュアル」モードの2つを備える。
マニュアルモードでは、フォーカスするアイドルも自分で決められるので、前作によくあった「歌ってないのに超フォーカス」みたいな状況を避けることができる。自分が満足するライブシーンが撮影できるまでに何度でも挑戦できるぞ。
しかし、ボタンが多いのでバシッと決まるまでは実に難しい。曲中のパートごとのダンス、フレーズなどを覚えないと完璧に撮るのは難しいだろう。また、前作同様にライブ中の写真撮影も可能だ。
前作と同じ写真5枚、ビデオ保存1本がやはり惜しい
ここまでバシッと撮影できるんだから、もうHDDの限界まで保存できるんでしょ? と思われるかもしれないが、インタビューでの坂上プロデューサーの発言の通り(関連記事)、前作と同様にライブ中に撮影した写真は5枚まで、ライブ映像は1つしか保存できない。
話を聞いていた当時は、「しょうがないか」と思っていたのだが、やはりもっと保存したい! あと撮影シーンにしても、気軽に写真をパシャパシャ撮れるが5枚しか保存できないうえに、ライブ中も撮影した写真のうち、ラスト5枚しか残しておけない。せめてライブ中に撮影しまくった写真の全表示はしてほしかった。
主となる部分に練り込みが足りなさを感じる
ここまで色々と勢いだけで突っ走って来たが、プレイしていると色々と厳しい点があるのも事実だ。
唯一のゲーム部分と言える「応援パート」だが、判定部分が微妙に難しく押したつもりなのにミスっていることがよくある。また譜面ベースで見ると拍子の頭を認識しづらいので、リズムは曲に合わせるしかない。
また、ハイスコアを狙おうとしても曲を選ぶ段階で、どの曲がどれくらいのスコアなのかを見ることができないのも音ゲーとしてはマイナス。ライブが始まればSTARTボタンを押して、各曲のハイスコアを見ることができるのだが、結局やり直すことになってしまう。スコアアタックが熱いだけに残念な点だ。
コミュニケーション部分もやや物足りない
本作ではライブシーンが主となるため、前作のようなアイドルとのコミュニケーションパートは用意されていない。ユニット作成時に挨拶として最初に選んだアイドルとの会話はあるのだが、ほぼそこだけである。
代わりに公式サイトの端役からナビゲーターへとランクアップした音無小鳥さんとの会話は非常に多く用意されているが、それなら会話シーンだけとはいえ、ちゃんとモデリングされたキャラも欲しかったところだ。
実績解除は非常に簡単
Xbox 360のゲームに欠かせない要素である実績。L4U!に関して言えば、すがすがしいほど気持ちよく実績を解除できる。おそらく、前作の最初の実績(たぶん「メモリー100」か「スーパーアイドル」あたり)を解除するまでの時間で、L4U!の全ての実績を解除できるだろう。また、実績の中には「フェイバリットソング」(曲を5回聴くと解除)という実績があるのだが、撮影パートで見ているだけでも解除できる。極端過ぎだよガミP!
そんなわけで色々と荒削りと言わざるを得ない本作だが、前作を通じてアイマスの世界を楽しんでいるプロデューサーなら知っているはずである。このままで終わるはずがないと……。
今月26日にはいよいよ新曲「shiny smile」が配信開始されるし、さらなる展開もあるに違いない。その日を待ちつつ、マイクロソフトポイントを用意しつつ、気になりだしたらまたプレイするといった、つかず離れずの関係を保っておくのもよいのではないだろうか。