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ノートンファイターもさらに強くなった! 

シマンテック、ウェブセキュリティー機能を追加した「ノートン 360 バージョン 2.0」を発売

2008年03月06日 17時24分更新

文● 編集部 太田 渉

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 (株)シマンテックは6日、個人ユーザー向け統合セキュリティーサービスの最新版「ノートン 360(スリー・シックスティ) バージョン 2.0」(以下バージョン2.0)のダウンロード版を本日発売した。

ノートン 360 バージョン 2.0

ノートン 360 バージョン 2.0

 「ノートン 360」は、ウイルス対策/スパイウェア対策/侵入対策/フィッシング対策/ファイルのバックアップなどを行なえる個人向け統合セキュリティーサービス。バージョン 2.0は、1月31日に無料の「日本語パブリック・ベータ版」として公開していた。製品版の価格は3台のパソコンで利用できる「標準パッケージ」のダウンロード版が8190円。10GBのオンラインストレージの利用料などが含まれた「プレミアエディション」のダウンロード版が9975円。

 パッケージ版は今月28日に発売し、価格はそれぞれオープンプライス。予想実売価格は標準パッケージが8000~9000円で、プレミアエディションが1万1000円~1万2000円となる見込み。



バージョン 2.0はセキュリティー面を重視して開発



木村 裕之氏

代表取締役社長の木村裕之氏

 同日開催された記者説明会では、代表取締役社長の木村 裕之氏が登場し、製品概要などについて説明した。バージョン 2.0は、ユーザーからの声にセキュリティー面の不安が多かったのを取り入れ、セキュリティー面の強化を重点に置いたという。木村氏は、インターネットセキュリティーの現状について、「我が社が世界8ヵ国で実施したユーザー調査『ノートン オンライン生活レポート第1号』によると、日本において、安心感を持ってインターネットショッピングを利用しているユーザーは、8ヵ国中最低の33%だった。また個人情報の発信に対しても不安感を抱いていないユーザーは5%と、非常に少ない。データセキュリティーに関しても、4割以上のユーザーがデータをバックアップしていない。その理由が『面倒だから』や『やり方が解らない』という理由だった。そのようなユーザーにも対応できるのがバージョン 2.0だ」と述べた。



悪意のあるウェブサイトからのダウンロードを遮断できる「ブラウザプロテクション」などを追加



 新機能として、ウェブサイトから悪意あるファイルのダウンロードが行なわれようとした場合に、ダウンロードを遮断できる「ブラウザプロテクション」機能を追加。そのほかに、入力したキーすべてを記録するスパイウェアや画面キャプチャーなどの方法で個人情報を盗むウイルスから保護する「傍受防止」機能を搭載している。

 ウェブブラウザー向け機能としては、Internet Explorerに存在する既知の脆弱性を完全に防御できるようになっているほか、フィッシング対策機能とウェブサイト認証機能がFirefoxにも新たに対応した。これらの機能は、最初から有効に設定されており、設定画面からオフに切り替えることも可能だ。

メインメニュー

メインメニュー

警告文表示画面

悪意のあるサイトは警告文で注意が促されるようになっている

 さらにウェブサイト上で利用するログインIDやパスワードなどの個人情報を一括管理できる「ノートン ID セーフ」機能を搭載。フィッシングサイトかどうか疑わしいウェブサイトなどにパスワードや個人情報を入力する際に、警告を表示するほか、ログイン情報を自動的に保存してパスワードが抜き出されるといった脅威を防げる。

ノートン ID セーフ設定画面

ノートン ID セーフ設定画面。事前に個人情報の入力フォームも作成することもできる

 そのほか、バージョン2.0からはファイルやフォルダーを右クリックして表示されるコンテクストメニューから、いつでもウイルスやスパイウェアをスキャンできる「コンテクスト スキャン」機能を搭載している。

コンテクスト スキャン

右クリックで気になるファイルをいつでもスキャンできるようになった

 バージョン 2.0ではネットワークの監視機能も強化を図っている。ネットワーク接続された周辺機器などを視覚的に表示できる「ネットワーク セキュリティ マップ」や、接続している無線機器の安全性を確認する「ワイヤレス セキュリティ検知」機能、ファイアウォール設定をネットワーク管理コンソールから変更できる「トラスト コントロール マネジメント」機能などを実装している。

ネットワーク セキュリティ マップ

ネットワーク セキュリティ マップ

 データバックアップ機能では、USB接続などの外付けHDDやCD/DVDドライブのほかに、Blu-rayディスクやHD DVD、iPodへのバックアップを選択可能になったという。

データバックアップ画面

データのバックアップ先は視覚的に指定できるようになっている

 対応OSはWindows Vista/XP。ノートン ID セーフなどのID保護機能に対応したウェブブラウザーは、Internet Explorer 6.0以降、Firefox 2.0以降が必要。

ノートン・ファイター バージョン2.0

ノートン・ファイター バージョン2.0。以前までに比べて脚部や腕部、ベルト部分のカカラーリングが変更されていた

 説明会場には、同社のセキュリティ啓発策の一環として作成されたヒーロー「ノートン・ファイター」が、バージョン2.0にあわせて強化され「ノートン・ファイター バージョン2.0」となって壇上に登場していた。

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