「Bridge CS3」が付いてMac版はかなりお買い得!
リポート:Elements 6.0はここが違う! Adobe担当者インタビュー
2008年03月06日 00時06分更新
Bridge CS3について
——Bridge CS3が付属したことで、写真編集というよりデジカメ画像の管理ソフトという側面が強くなったような気がするのですが、Elementsはどちらを目指しているのでしょうか?
現在のユーザー環境を考えると、デジカメを持っており、インターネットも日常的に利用しているという前提が成り立つでしょう。Elementsは、その環境に合わせて進化しているんです。アウトプットについても、単に印刷するだけでなく、スライドショーにしたり、DVDにしたりといった新しいニーズに応える機能がすべてElementsに入っています。これらはユーザーの環境が求めていたからこそ、搭載されてきたのです。
——Elements 6.0はインターフェースの大きさを変えられないため、Finderと行き来がしづらく、窮屈に感じます。これは、画像の追加などでBridgeを使う前提だからでしょうか?
今言えるのは、Photoshop CS3からこういう仕様になっているということだけですね。確かにBrigeからのやり取りのほうが気軽に行えると思います。
——なぜMac版にはCS3のBridgeが付属しているのですか?
Windows版には、Windowsでのみ販売していた「Photoshop Album」というソフトが統合されるかたちになりました。このソフトは写真管理ソフトなので、Bridgeに近いソフトです。Mac版にはそれがなかったこともあり、CSシリーズのBridgeを搭載することになりました。Bridgeは写真を管理するソフトとしてももちろんとても優秀なソフトですからね。
ちなみに、Mac版とWindows版では、このベースとなるソフトの違いから、メニューまわりの仕様やスライドショーに使うエンジンなどが異なりますが、「ソフトを使ってできること」という意味ではMac/Windows版とも同じです。
カラーカーブとレイアウト機能
——Elements 6.0には、「トーンカーブ」が付いていませんよね。
確かに「トーンカーブ」はかなり万能なツールなので、Elementsに搭載するかどうかは毎回意見が分かれる部分です。とはいえ奥が深いぶん、初めて使うユーザーが直感的に操作できるとは言いがたい。そこで、Elements 6.0では、「カラーカーブ」というウィンドウを搭載しました。Photoshopの「トーンカーブ」のように直接カーブを動かすことはできませんが、スライダーを動かすことで、写真の色や明るさの変化と、カーブの変化を同時に確認しながら、トーンカーブの原理を理解してもらえるような機能です。
——なるほど。ベータ版を使ってみてもうひとつ気になったことがあります。レイアウト機能が気に入ったのですが、これはさらにテンプレートを追加できるのですか?
今のところ、そういった予定はしていません。ご自分で作ったデザインをビットマップ形式で保存し、写真として追加していただければと思います。レイアウト機能を使えば、これだけでも年賀状や簡単なカードが作れるのでどんどん活用してください。
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