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リポート:Elements 6.0はここが違う! Adobe担当者インタビュー
2008年03月06日 00時06分更新
2年ぶりのメジャーアップデートにあたる、「Adobe Photoshop Elements 6 Macintosh」が4月4日に発売される。そこで、アドビシステムズ(株)、マーケティング本部で同製品を担当する栃谷氏に、Mac版Elementsの気になる機能について聞いた。
Photoshop CSとElementsとの機能差や棲み分け
——Photoshop CSとElementsでは、どのように棲み分けているのでしょうか?
ご存じのように、弊社の画像編集ソフトには現在「Adobe Photoshop」と「同Elements」シリーズの2つがあります。
コンシューマー製品としては当初、「Photoshop Limited Edition」という単にPhotoshopの機能をマイナスしていった限定版を用意していました。しかし、’01年に「Photoshop 5.0 Limited Edition」を基にして「Photoshop Elements 1.0」を開発。ここからPhotoshopにない機能を持ち、初心者に使いやすいという独自のソフトになったのです。
もともとPhotoshopは、一般の方からは「難しい」「いきなり10万円近くするソフトは導入しづらい」と言われていたんです。そこで、Photoshopはプロユーザーのためにどれだけ効率性を提供できるか、一方のElementsはより優しく、使いやすく、ユーザーが直感的に作業できるかを目的として、両者の棲み分けが生まれました。
Elements 6.0のパネルで表示されるようになった「ガイド」機能の原形は、実はバージョン1.0の時点で「レシピ」と言う名前ですでに用意していたんですよ。それを、よりわかりやすくしたのが今回の「ガイド」です。ガイド自体はどのソフトにでもありますが、その操作で使うツールを文字で説明するだけではなく、ツールそのものをガイドに組み込んでいるということが特徴でしょう。その点も、使いやすさを意識した製品開発をしているからですね。
また、違う目的で作られているソフトだからこそ、それぞれ違う機能が発展していきます。その中で、それぞれのソフトの好評だった部分を取り入れるといううれしい相互作用が生まれるわけです。
——具体的に何かありますか?
例えば、「Photomerge」という画像合成の機能ですが、Elementsで好評だったのでPhotoshopに搭載しました。その反対に、Photoshopで好評でElementsに搭載したものには、今回の「モノクロバリエーション」などがあります。
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