多彩な表現が可能なレンダリング機能
作成した形状は、写実的なレンダリングだけでなく、輪郭線を強調した2D向きのレンダリングを行うと、活用の範囲を広げられる。トゥーンレンダリングは従来のセル画アニメ風の「セルアニメ」に加え、輪郭線以外は白塗りの「テクニカルイラスト」、スクリーントーンで階調を表現する「マンガ原稿」、鉛筆でデッサンしたような「鉛筆画」による書き出しが可能。
さらに「大域照明」は「パストレーシング」+「フォトンマッピング」を同時に使用できる。それぞれの計算結果を有効に使って、より現実に近い明るさの高速・精彩なレンダリングを実現できる。
また、これまで毎回計算し直していたイラディアンスキャッシュやフォトンマップの計算結果を保存して再利用する機能を搭載。これにより大域照明レンダリングでのネットワークレンダリングが可能になり、効率化を実現する。
新規のドラフトレイトレーシングは時間のかかる一部の計算を省略して高速化し、素早く精彩なイメージを確認することに特化したレンダリング方法だ。確認できるシーンを選ばない。
【Conclusion】
○
マニピュレーターと編集モードの切り替えがうれしい。ヘアーサロンの新機能やバウンディングボックスのスナップなどを待っていたユーザーも多いだろう。
×
グリッド表示が個別になったが、全体への一括表示切り替えが欲しかった。法線表示も同様。図面のズーム表示もそれぞれの視点で個別に表示ができればなおよかった。
(MacPeople 2007年4月号より転載)
