シャープ(株)とソニー(株)は26日、シャープが大阪府堺市に建設中の第10世代マザーガラスを用いた液晶パネル工場を分社化して、大型液晶パネル・モジュールの生産/販売を行なう合弁会社を設立することについて、両社の意向を確認する“意向確認覚書”を交わした。今後は今年9月30日までに合弁契約を締結するべく、交渉を進める。
同工場で生産される第10世代マザーガラスは、サイズが2850×3050mmで、60型を6枚、57型を8枚生産できる大型のガラス基板。今回の提携によって、シャープの液晶ディスプレー技術力と、ソニーのテレビ事業における市場競争力の強化を図るという。
合弁会社設立後は、第10世代マザーガラス採用による液晶パネル工場の品質/コスト/性能面の優位性を生かして、出資比率(シャープ66%、ソニー34%)に応じた大型液晶パネル・モジュールの供給を行なう。
新会社の概要はまだ未定の部分も多いが、本日発表されたのは以下の通り。なお、本日夜に両社の代表取締役社長が出席しての記者会見が予定されている。
- 会社名称
- 未定
- 所在地
- 大阪府堺市堺浜地区
- 設立日
- 2009年4月(予定)
- 稼働開始時期
- 2009年度中(予定)
- 資本金
- 未定(出資比率:シャープ66%、ソニー34%)
- 投資額
- 未定(投資比率:同上)
- 事業内容
- 大型液晶パネル・モジュールの生産、およびシャープ、ソニーへの販売
- 生産能力
- 月産7万2000枚(マザーガラス投入ベース)、稼働当初は月産3万6000枚