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画像編集ソフト

レビュー:Adobe Photoshop Elements 6.0

2008年02月29日 09時00分更新

文● 諫山研一

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初心者にもやさしい考え抜かれた機能群


 久々にアップデートした本ソフトには、ユーザーの使い勝手を考えた機能が多数追加されている。

 例えば、従来の「標準」モードと「クイック」モードに加えて「ガイド」モードが備わった。「ガイド」モードとは、画像の補正目的に従ってツールの選択や操作方法をナビゲートしてくれるものだ。

 「編集」タブの「ガイド」ボタンをクリックすると、右側に処理方法を表示したメニューが現れる。そこで、写真の切り抜きやカラー補正といった処理したい項目をクリックすると、手順やアドバイスとともに処理に適したスライダー/ツールが表示され、補正に慣れない初心者でもスムーズに作業が行える。「フォトマージ」を使った合成写真を作るメニュー項目もあるので、初めての人も戸惑うことなく新機能を活用できるだろう。また、前バージョンと同様、補正前と補正後の画像を並べて作業できるため、ライトユーザーでも確実な補正が可能だ。

Elements5

作業方法がていねいに表示されるガイドモード。補正前後の違いを比較しながら作業できるため、結果がひと目でわかりやすい

 「標準」モードでレタッチする際、画面を広く使いたいときに備えて、右のパレットと下のプロジェクトエリアを折り畳んで作業することもできる。

Elements6

画面下のボタンからワンクリックでパレットやプロジェクトエリアの表示/非表示を切り替えられる。Mac Bookユーザーは、モニターを有効に使って作業するといいだろう

そのため、編集画像を画面いっぱいに表示させて作業できるのだ。そのほか、マルチモニター環境では画像ウィンドウをもう一方の画面に移動できる。高機能をただ追求しただけでなく、ユーザーの使い勝手を意識した作りになっている。

Elements7

マルチモニター環境の場合、画像のウィンドウだけ別のモニターに表示できるので、たくさん画面を開いて作業する際にお勧めだ


(次ページに続く)

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