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アイマス リアルプロデューサーのガミPに聞いてきた!

【特別企画】アイドルマスター ライブフォーユー!誕生秘話(前編)

2008年02月27日 09時00分更新

文● 千駄木和弘/編集部 飯塚岳史

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 いよいよ発売が目前に迫ったXbox 360向けゲーム「アイドルマスター」(以下、アイマス)の新作「アイドルマスター ライブフォーユー!」(以下、L4U!)。2007年の動画共有サイトを大いに賑やかせた前作だが、本作では更なるファンからの要望により、TV出演シーンの機能を拡充して、さらなるニーズに応える目論見だ。

「アイドルマスター ライブフォーユー!」の通常版(左)パッケージと限定版(右)のスリーブパッケージ。限定版にはオリジナルアニメDVDなどが同梱される

          (C)窪岡俊之(C)2003-2008 NBGI
          (C)窪岡俊之(C)NBGI

 アイマスを取り巻く状況については、こちらの記事(関連記事1関連記事2)をご覧いただくとして、ここでは前作と本作のプロデューサーである(株)バンダイナムコゲームス 坂上陽三氏のインタビューをお届けする。ファンの間では「ガミP」として親しまれる、フランクな氏の様子をお伝えできれば光栄である。


アイドルマスター ライブフォーユー!が誕生したきっかけとは?


―― ではまず初めにお聞きしますが、「L4U!」の企画が立ち上がった経緯などについてお聞かせください。

坂上氏

Xbox 360版「アイドルマスター」でプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームスの坂上陽三氏。「ガミP」の愛称で知られている

坂上氏:前作の「アイドルマスター」は、キャラクターが全部で10人いて、育成期間は全52週、収録曲は16種類と、かなりのボリュームがあったんですよね。それで、プレイした人の傾向を見ていると、アイドルを1~2人しか選んでなくて、曲も3曲しかやってなかったりとか、キャラ全部やってみたり、16曲全部選んだ人っていうのが意外と多くなかったんですよ。

 まぁ、プレイしてみるとよくわかるんですけど、最初は1人しかプロデュースできないですよね。それで、そこから3人ユニットまで行けるようになるのも、結構時間がかかっちゃいます。

 あとは、オーディションでやっぱり対戦があるんで、あまりみんな負けたくないみたいなんですよね。だから勝つために“育成に慣れたキャラ”だったり、“聞きなれた曲”ばっかりを使うみたいなんですよ。こうした傾向は、実はアーケード版から見られましたね。

 でも、Xbox 360版アイマスでは、対戦成績を追求せずにもっとシナリオをマッタリ楽しんで欲しいなーと思って、そこでアーケード版にあった「ランクアップリミット」など窮屈なシステムは排除しました。例えば、オーディションをやらずにずっーとコミュニケーションばかりやっていても大丈夫なようにゲーム内容に変えたんですけど、それでもやっぱりアイドルと向き合うと、みんな真剣にトップアイドルへと育てちゃうなぁ、って感じでしたね。

ランクアップリミットとは

 アーケード版アイマスでは、一定期間までに一定のアイドルランクに達成しないと、その場で強制引退になってしまう。これをランクアップリミットと言う。例えば、23週までにランクD(ファン10万人獲得)にならないと、そのアイドルとの関係はそこで終わり。アーケードではプレイ料金もかかっているので、さらに殺伐としたものに。

 TV出演シーンにしても、なかなか(オーディションに勝てなくて)見れないという話をよく聞きましたし、せっかくTV出演してもキャラクターが未熟だと、歌詞を忘れたりするアクシデントが発生したりして、なかなか1曲完璧に見れてない人が多いみたいなんですよね。

アクシデント

アイドルとしての実力が低いと、ライブシーンでアクシデントが起こる。これはダンス力が低いために転んでしまったとき

 なので、僕らのほうでどうしたらそういう人たちに「ちゃんと(ライブシーンを)見せてあげられるのかな」と考えていたのが、L4U!を出した理由としては大きいですね。あとはそこで、簡単に3人ユニットまで組めて、全キャラが選べる、と。なるべくストレスがない仕様にしたかったんです。

3人ユニット

今回は初めから3人ユニットを自由に組むことができる

 前作は「アイドルプロデュース」というジャンルだったんですが、今回は「アイドルLiveコーディネーター」というジャンルになっているのも、そういう仕様だからですね。

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