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Web2.0サイトもしっかり防げます――ALSIがWebフィルタリング「InterSafe」の新版

2008年02月19日 20時44分更新

文● アスキービジネス編集部

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アルプス システム インテグレーション(ALSI)は、主力のWebフィルタリングソフトをバージョンアップする。新バージョンの「InterSafe Ver6.0」は3月19日の発売。併せて、社外でのPC利用時のフィルタリングに対応する「InterSafe CATS」も発売する。


内部統制対応や管理機能の強化も図った「InterSafe Ver6.0」


 「InterSafe」は、アルプス システム インテグレーション(ALSI)が開発・販売を行なっている法人向けWebフィルタリングソフト。同社の子会社であるネットスターが収集するURLデータベースをもとに、有害サイトへのアクセスや従業員によるインターネットの私的利用を制限する。

 新版となる「InterSafe Ver6.0」の機能強化のポイントは大きく3つ。「情報漏えい対策機能の強化」「内部統制対応機能の強化」「管理機能の強化」である。

Web2.0サイトもしっかり防げま す――ALSIがWebフィ...

Web2.0系のサイトを中心にカテゴリが追加され、86カテゴリになった

 まず、情報漏えい対策としては、今回からいわゆる“Web2.0”と呼ばれるユーザー参加型サイトへの対策を強化。規制対象となるカテゴリに、「SNS・ブログ」や「動画配信」を追加した。「Web2.0サイトの利用が進み、4人に1人は仕事の内容を書き込んだ経験があるとのデータもある。今後、情報発信に慣れた若い世代が社会人になったときに備えることも重要だ」とセキュリティソリューション部事業推進課課長の本多規克氏は狙いを説明する。

 また、Webメール利用時に添付ファイルのアップロードを規制する機能を新たに追加したほか、従来はドメイン単位でしか設定できなかったHTTPSサイトへのアクセス制限をディレクトリ単位で細かく指定できるようにした。

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セキュリティソリューション部事業推進課課長 本多規克氏

 内部統制対応では、カテゴリごとのポリシーの設定状況を社内のコンプライアンス担当者などが一目で把握できる「ポリシーチェック機能」を搭載した。また、グループ管理者が設定変更を行なうとシステム管理者に変更を通知する機能、規制サイトへのアクセス許可を申請する際に上司の承認をとるワークフローも追加した。

 管理機能では、ログ検索機能を強化し、ユーザーが掲示板などに書き込んだキーワードやURLなどの条件から履歴を閲覧できるようにした。また、複数のLDAPサーバとの認証連携に対応したことで、グループ会社を含めた大規模環境での運用をサポートしている。


持ち出しPCでも規制できる「CATS」


 新製品となる「InterSafe CATS」は、社外に持ち出したPCでも利用可能なWebフィルタリングソリューションである。通常、InterSafeなどのWebフィルタリングソフトを利用している場合、社内のサーバでポリシーを管理しているため、社外ではフィルタリングが働かない。

 CATSでは、ALSIが運用する「CATSサーバ」上でポリシーを管理・配信。クライアントPC側はインターネットを介してCATSサーバからポリシーを受信し、フィルタリングを実行する。社内ネットワークに接続し、InterSafeが動作しているときにはCATSの機能を停止させることが可能。なお、InterSafeのポリシーとの連携機能は現時点では用意されていないが、「将来的にはニーズを聞いて検討したい」(本多氏)とのこと。

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InterSafe CATSの動作イメージ。ポリシーの管理や配信はインターネットで行なう

 価格(税別)は、InterSafeが19万8000円/25ユーザーから。InterSafe CATSが3万円/5ユーザーから。出荷開始はいずれも3月19日。ALSIでは、InterSafeの新版を企業や官公庁、自治体、教育機関に対して、InterSafe CATSを小規模な事業所や社外でのPC利用が多い法人に対して売り込む方針。両製品併せて、初年度30億円、累計500万クライアントの販売を目指す。

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