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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第18回

「悪徳商法? マニアックス」管理人に学ぶ、「折れない」クレーム対処法

2008年02月18日 12時30分更新

文● 古田雄介

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夜道に気を付けろという主旨の脅迫文も舞い込む


── 内容的に訴えられることも多いわけですね。

Beyond いえ、今のところ、訴えられたのはそのときだけですね。それも僕が管理している別のサイトについての訴状だったので、悪マニ自体が訴えられたことはありません。クレームや嫌がらせみたいなものは多いですが。


── 最初にクレームを受け取ったのはいつ頃ですか?

Beyond 開設直後です。メールでのクレームは今でも多いですね。それは想定内でしたが、1年経った頃、プロバイダーに内容証明が届いたのは驚きましたよ。そもそも当時は、内容証明自体を知りませんでしたし。そこで初めて弁護士に相談に行ったんです。


── 嫌がらせにはどんなものがありますか?

Beyond 例えば、2004年頃に僕は実名を公開したんですけど、そこから住所や親戚の名前などを調べられて、一時期、検索エンジンで500件以上ヒットするほど嫌がらせのページが作られていました。1件ずつ削除要請していって、今は数件になりましたが。

 あと、脅迫文も結構多いです。掲示板に「鉄パイプを持った人が近づいてくるかもしれないから、気をつけてね」とか書いてあったり、「暗い夜道に気を付けろ」みたいなニュアンスで……「いつも月が出ているわけじゃないからな」と書いたメールももらいました(笑)。


── (笑)。でも、正直怖くないですか?

Beyond そりゃビビリますよ。警察に何度も相談に行っていますが、あんまり相手してくれない。なので、日時指定で襲いに来るって内容の脅迫状が届いたときは、ひらすら家に籠もっていました。そうやってやり過ごしているから、実際に襲われた経験はないですが、盗撮された写真がネットにアップされたことはあります。

「活動報告」ページ

「活動報告」ページでは、悪マニが送った配達記録・内容証明郵便の記録を残し続けている

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