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272ページに渡るその中身に迫る!

「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」の内容を一挙紹介!

2008年02月15日 19時31分更新

文● 編集部

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3月11日(火)、マイクロソフトでWindowsやInternet Explorerの開発に携わり、現在は人気ブログ「Life is beautiful」でも有名な中島 聡氏の著作「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」がアスキー新書としてついに発売! アスキー新書の中でも最大ボリュームに相当する272ページの内容を、ダイジェストで紹介していきます。(写真撮影:篠原孝志(パシャ)、林 幸一郎)
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第1章 おもてなしの経営学

iPhone

 スタートを切る第1章はいわば本書の“神髄”。テーマである「ユーザー・エクスペリエンス(おもてなし)」に関する考察を、「Life is beautiful」の過去エントリを交えながら綴っていきます。
 iPhoneが大ヒットした理由、翻ってソニーがiPodを出せなかった背景について、“ものづくり”の視点や組織体制の面から探ると共に、Apple TVリリースの裏に潜むアップルの戦略、任天堂の姿勢、新規書き下ろし「なぜグーグルはYouTubeを買収しなければならなかったのか?」などなど、業界事情を知る著者ならではの鋭い視点は必見です。


第1章 おもてなしの経営学 もくじ

・『現代用語の基礎知識』に収録された「おもてなし」
・ユーザー・インターフェイスとユーザー・エクスペリエンスの違い
・なぜグーグルはYouTubeを買収しなければならなかったのか?
・ソウル(魂)のあるものづくり
・エンジニアの美学と床屋の満足
・コンシューマー・エレクトロニクス業界の将来像
・任天堂のものづくりの姿勢に学ぶ
・iPhoneのどこがそんなに革命的なのか
・アップル・コンピューターが社名を「アップル」に変更した理由
・アップルはApple TVでいったい何を実現しようとしているのか

第2章 ITビジネス蘊蓄(うんちく)


mihon

 続く第2章は、月刊アスキーで大好評連載中のコラム「中島 聡のITビジネス蘊蓄(うんちく)」の第1回(2006年12月号)~第17回(2008年4月号)を再収録。
 iPhoneが携帯電話業界に与える影響のほか、ソフトウェア開発の手法、米国と比較しての国内IT産業の問題点、キャリアの積み重ね方、大手企業の動向分析など、話は多岐に渡りますが、本章を通して激動のウェブ時代における「流れの読み方」、そして「こんな時代だからこその生き方」が見えてきます。


第2章 ITビジネス蘊蓄(うんちく) もくじ

・マイコン少年から経営者へ。『月刊アスキー』と私の「縁」
・ダブル・メジャー
・たった1ページの仕様書から始まったウィンドウズ95
・グローバルな人材市場で求められる価値=英語力
・古くて新しいパーソナル・コミュニケーション
・空白の5年間
・アドビの英断、さてマイクロソフトは?
・大企業にしかできないこと、ベンチャー企業にしかできないこと
・ウェブ2.0とエグジットプラン
・NGNとイノベーションのジレンマ
・米国の強さはその「超楽観主義」にあり!?
・iPhoneが加速する業界の再編成
・再就職が難しい社会では生涯教育が成り立たない
・アジャイルな開発手法とクラフトマンシップ
・SEO業者とグーグルのいたちごっこ
・コラムとブログとブラックホールと
・そしてすべてはサービスになる

第3章 特別対談

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 三部構成の最後を飾るのは中島氏と、時代を代表する3人のキーパーソン~ネット文化の象徴的存在であるひろゆきこと西村博之氏、激動期にマイクロソフト日本法人を牽引した古川享氏、ウェブ時代の生き方を提言する梅田望夫氏との特別対談です。
 月刊アスキーでの掲載でも話題になっていますが、誌面に載っているのはほんの一部に過ぎません。今回のアスキー新書への収録に合わせて各対談を全面的にリライトし、丸ごと収録。知られざる丸秘エピソードの数々やITビジネスの現状に対する意見、アップル/マイクロソフト/グーグル論、読者に送るメッセージなど、盛りだくさんの内容でお届けします。

第3章 特別対談 もくじ


PartI 西村博之 ニコニコ動画と2ちゃんねるのビジネス哲学

・ひろゆきへの見方が一変する!? 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか』
・ウィンドウズを使い続けると遅くなるのは私の責任!?
・グーグルの存在はマイクロソフトにとって脅威ではない?
・朝も夕方も駐車場がガラガラのマイクロソフトは是か非か
・誰でもまねできるグーグルに将来は見えない?
・マイクロソフトの開発チームを引き締めていた副社長の存在
・グーグルが目指すのはインフラ企業、もしくは何も考えていない?
・インターネットの世界とかけて歌舞伎町と解く。その心は?
・ニコニコ動画が大ヒットした理由は「たまたま」
・ニコニコ動画のアクセス急増から見える日本の通信政策の問題点
・ニコニコ動画の次の展開はハードディスクレコーダー
・広告に頼らず、売り抜けせず低く回し続ける2ちゃんねる
・大ヒットの前提は継続すること、継続の前提は面白いと思えること
・立役者になるメリットがない日本に住み続ける理由


PartII 古川 享 私たちがマイクロソフトを辞めた本当の理由

・タコ部屋の突貫作業でPC-8001のゲームブックを作成
・あのジョブズも度肝を抜かれた? CANDY開発エピソード
・30年越しで明かされるフロッピーディスクユニットのコード裏話
・アスキー卒業。NTT、そしてマイクロソフトへ
・意外!? マイクロソフト社内で長らく冷遇されていたウィンドウズ
・社内クーデターでCairoチームからウィンドウズチームに加入
・傍流のウィンドウズ95がマイクロソフトの中心になった奇跡の逆転劇
・ウィンドウズのエンジニアを虜にしたインターネットの衝撃
・インターネットとオフィス、マイクロソフトが抱え続けたジレンマ
・次世代光ディスクの一件で感じたマイクロソフトの企業としての臨界点
・「天を向く」「お金を稼ぐ」のベクトルが一致できる米国のベンチャー
・徳川家康の日本では出てこない「織田信長」のiPhone?
・パーソナルコンピューティングの時代で一個人を認め合うブログの意義
・グローバル経済圏での成功を阻む資本主義と経営者のモラルのバランス
・地上デジタル放送、iPod課金問題から考える政府が果たすべき役割


PartIII 梅田望夫 「ギーク」「スーツ」の成功方程式

・ギーク・スーツの中間層が存在しない日本のソフトウェア産業
・恐怖の中でビジネスをたたき込まれる200人のゲイツ・クローン
・エンジニアとしての実力がものを言う弱肉強食の世界
・ソニーがiPodを作れなかった理由は「中間層」の不在?
・日本のソフトウェア産業に顕著なギークとスーツの憎み合
・「日本発世界」産業の勃興でスーツとギークの中間層は生まれる
・産業が伸びてこそ「起業のインフラ」は整備される?
・インターネットサービスの新しい生態系が切り開く未来
・アンドロイドはグーグルの将来を掛けた一大勝負?
・シリコンバレーの多産多死のメカニズムを社内で実現したグーグル
・ブログは新しい「私塾」の始まり
・人生の最大の失敗をプラスにつなげる方法

おもてなしの経営学

アップルがソニーを超えた理由

中島 聡/著 790円(税込み)
ISBN978-4-7561-5134-6

2008年3月11日(火)発売!

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