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シグマ的バルナック・ライカ 「DP1」がアスキーにやってきた

2008年02月14日 21時00分更新

文● 編集部 小林 久

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優等生というよりは天才肌の暴れ馬!?


 かなり特徴的な撮像素子FOVEONだが、まったく問題がないわけではない。ひとつは画像処理の部分。DP1の開発が遅れた理由のひとつに十分な処理性能を得るための改良があった。

DP1

上部から見たところ。モードダイヤルはシンプルだが、一眼レフの「SD14」などとは異なり、QVGA(320×240ドット)で30fpsの動画撮影も可能

キャプション

DP1

もう少し拡大してみたところ。半分隠れている手前のダイヤルはマニュアルフォーカス時のピント調整に使う。アナログ的な操作感にこだわりを感じる

キャプション

 試作機でも膨大なデータを処理する関係で、撮影後には数秒の待ちが生じてしまう。改善の余地はあるが、その点の割り切りは必要だろう。撮れる写真も「失敗の少ない写真」というよりは、失敗はするが「当たれば水準を大きく上回るほど良い」という印象。このため、初心者が気軽に使うというよりは、マニアがこだわって使うカメラという性格が強い。

DP1

中央のホットシューの部分にはストロボだけではなく、1枚目の写真で装着されていたビューファインダーの接続にも利用する

キャプション

DP1

レンズの鏡胴には、フードアダプターをバヨネット式で接続するための溝が掘られているのが分かる

キャプション

 また、大型の撮像素子を採用するため、光学系の設計にもかなり苦心したようだ。このサイズで明るいレンズを搭載するためには、相応に大型のレンズにしなければならないというジレンマもあったのだろう。公開された仕様ではF4と一般的なコンパクト機よりも一段程度暗いレンズになっている。

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