脱デスクトップ、PowerBookへの一本化
ポータビリティーは、Macの世界では長い間足かせになっていた。同僚が持ち運ぶWindowsを搭載した東芝製のラップトップ(ひざの上)コンピューターを横目に、「ラップクラッシャー」(ひざ壊し)と呼ばれた高重量・高価格の「Macintosh Portable」を引きずるように運んだ時代の悔しさは今も忘れない。その後に発売されたPowerBookシリーズの数々のモデルを購入し使い込んだが、私は初期のマシンの中では「PowerBook Duo 230」が特に好きだった。
チタニウムを使った斬新なデザインのPowerBook G4が登場してからは、デスクトップマシンの購入を止め、ずっとPowerBookを主力マシンとして大学と自宅で使ってきた。本連載第24回で紹介したように、同一の外付けFireWireハードディスクから起動するので、どのマシンも同一の環境を保証してくれる(参考記事。しかし使い込んで来た3代目のPowerBook G4も寄る年波には勝てず、あちこちガタが出てきた。
修理に持ち込んでロジックボードを取り替えるくらいなら、新しいMacBook Proに乗り換えたほうがよいと勧められ、現在思案中である。
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