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平成20年 第1空挺団 降下訓練始め

空挺部隊大演習!「敵」侵攻部隊を撃破せよ!!

2008年02月25日 10時00分更新

文● アスキー戦車部長Y

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演習の流れ

 さて、今回の降下始めの流れは下記の通りだ。

①指揮官降下
 第一空挺団団長他各指揮官等降下
②降着戦闘
 (1)自由降下およびエキストラクションロープ卸下による偵察部隊の潜入・偵察
 (2)航空偵察および降下地域の事前制圧(敵部隊に対する航空攻撃)
 (3)軽量物の投下
 (4)主力部隊による空挺降下
 (5)スリングによる戦力増強および迫撃砲部隊の陣地進入
 (6)UH-1Jからの地雷散布
 (7)対空戦闘
 (8)地上部隊およびAH-1Sの対機甲戦闘
 (9)主力部隊の進出
③音楽演奏
④防衛大臣訓辞

 難しい漢字が並んでいるが、空挺団広報から配布された資料では、これ以上に専門用語のオンパレードだった。一般公開する演習なのだから、願わくばもう少し一般市民にも分かりやすく書いてもらえるとありがたい。
 「降着戦闘」の作戦の流れは、最初に小規模な偵察先遣隊を攻撃目標周辺に送り込み、その後徐々に投入戦力を強化していき、最終的には空陸一体の一斉攻撃で拠点を奪取するというものだ。これは具体的にはどんなシチュエーションを想定した作戦かというと、例えば地上を進撃する主力部隊の前進を支援するべく、主力部隊の前方の重要拠点に、空挺部隊が予め降下し、それを奪取するという作戦などが挙げられる。また、日本に侵攻してきた敵部隊によって占領された我が国の島嶼(とうしょ)などに対する奪回作戦、というシナリオも考えられるだろう。

74式戦車 96式装輪装甲車
試走なのか、演習場内を走行する74式戦車同じく96式装輪装甲車が走行

嗚呼、無情なり強風……「空の神兵」ついに現れず!

 と、間もなく見られるであろう空挺部隊の活躍に想いを馳せながら待っていたのだが、突然響きだす場内アナウンスで我に返った。強風の中、聞き取り難い声で

「……本日の空挺降下は中止となります」

と発している。無念、一番の見所が中止とは! つまり、降下始めのプログラムから降下に関する部分はスッポリと外れてしまったという訳だ。
 遙か北西側で旋回を繰り返していたC-1輸送機もいつの間にか姿を消している。青空に花開く大輪の落下傘を仰ぎ見ることが出来ると思ったのだが、この強風ではいかんともし難いのだろう。付近のお宅に空から“突撃、今日の昼ご飯”、となってしまったら後々大変だろうし。とまあ、気を取り直して取材続行ということに。

ポスター 前回取材で習志野駐屯地食堂に張り出されていた降下シーンのポスター。こんな大輪の花が青空に咲き乱れるシーンを期待していたのだが、誠に残念だ

 そんなこんなでいよいよ午前11時。「降下訓練始め」の開始だ。今年は“降下”がないので、正確には「訓練始め」ということになる。まず、石破防衛大臣がヘリコプターで会場に到着した。旗を持った隊員に先導され、石破防衛大臣と自衛隊の高官がヘリから降りてくる。

CH-47J 石破防衛大臣を乗せたCH-47Jヘリコプターが到着
石破防衛大臣 石破防衛大臣
深紅の防衛大臣旗の前を歩く石破大臣。この旗の下、習志野に石破防衛大臣が来るのは初めてだ観閲席に着席しようとする石破大臣。当日は風速約7mとのことで、貴賓席と言えども遮るものも無く、強風に煽られて大変だったはずだ

着陸するCH-47Jと降り立つ石破防衛大臣一行

(次ページへ続く)

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