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A4カラーレーザープリンター

レビュー:IPSiO SP C220

2008年02月09日 11時30分更新

文● 柴田文彦

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  • 本文印刷

高品質の文字と写真ほぼ完璧な印刷能力


 本機はPostScript非対応なので、印刷データの処理はMac本体の性能に大きく左右される。今回の検証ではMac Pro 3.0GHzを使用したが、機種によっては処理速度が異なる場合があることを踏まえておこう。

 9ポイントのテキスト文章を普通紙に印刷したところ、濃度も高く輪郭もシャープな仕上がりだった。トナーの飛び散りもなく、かすれや潰れもほとんど見られない。普通紙に印刷した写真の画質も、階調性に優れ鮮やかな色再現を実現している。競合製品と比べても、トップクラスの文字/写真品質だ。

IPSiO SP C220

黒文字品質は、コピー用紙などの普通紙でもかなり良好。9ポイントの小さな文字でも、フォントの違いまで十分に識別できる。写真は原寸スキャンしたデータを400%で拡大したものだ

写真印刷も、レーザー/普通紙とは思えないほど彩度は高く鮮やかな色再現性を実現している。輪郭もシャープで、ハイライトからシャドー部までの階調性も良好。粒状感も肉眼ではほとんど気にならない。右は、左の写真を原寸スキャンしたデータ(72dpi)を400%で拡大したもの

 画質と同じく気になるのは、印刷速度。A4フルサイズの写真を「FINEモード」で出力する際の時間は約23秒。また、カラー図版を含む30ページのPDFをプレビュー経由で印刷すると2分6秒だった。スペック値よりやや遅いものの、データ処理時間を考慮すれば十分な速度だ。


【Conclusion】
○  各色の独立した印刷機構を持つ「タンデムエンジン方式」により、モノクロ/カラーともに優秀な印刷速度を誇る。色再現範囲の広さも魅力だ。

×  両面印刷機能を標準で搭載するが、手動なのでいちいち紙を裏にする手間がかかる。オプションも含めPostScriptには非対応で、DTP用途には向かない。

(MacPeople 2008年3月号より転載)


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