今月6日に行なわれた、ワールドカップ南アフリカ大会のアジア3次予選は日本がタイに快勝。手に汗握って観戦した方も多いだろう。そこで、今回チョイスした映画はサッカーにまつわる3作品だ。シンプルなスポーツだが、そこにあるドラマは奥が深い。アジア覇者になるまでの死闘を追った「浦和レッドダイヤモンズ栄光への軌跡 AFCアジアチャンピオンズリーグ2007」、第二次大戦を舞台にした感動作「勝利への脱出」、加山雄三主演・往年の名作「レッツゴー!若大将」を紹介する。
迫りくる難敵を一蹴!
アジア覇者までの死闘・全12試合の集大成
「浦和レッドダイヤモンズ栄光への軌跡 AFCチャンピオンズリーグ2007」
浦和レッドダイヤモンズ栄光への軌跡 AFCチャンピオンズリーグ2007
DVD
発売日:2008年2月8日(発売中)
価格:6825円
発売元:電通/ジェネオン エンタテインメント
http://www.geneon-ent.co.jp/movie/index.html
2007年度、クラブチーム世界3位の栄光に輝いた浦和レッドダイヤモンズ。栄光への突破口となったのが本DVDに収録されているAFCチャンピオンリーグでの優勝だ。
AFCチャンピオンズリーグとは、アジアサッカー連盟(AFC)が主催するクラブチームの国際大会。アジアチャンピオンズリーグとも呼ばれる。この大会に優勝したチームはアジア代表として、「真のクラブチーム世界一」を決定するFIFAワールドカップの出場権が与えられる。
選手とサポーターの1年に及ぶ熱き戦いを完全収録。全12試合のダイジェストと独自のインタビューで構成されている。
……と言うとレッズファンしか触手が伸びなくなってしまうもの。だが本作は単なるレッズの戦いの記録ではない。スポーツドキュメンタリーとしての完成度が驚くほど高いのだ。
過密スケジュールに悩まされながらも常に最高のパフォーマンスを目指す選手たちに、ホームでもアウェーでも懸命に声援をおくり続けるサポーター。苦闘の末に待ちかまえている優勝という最高の結末。
最高の素材を最高の映像に仕立て上げたのは、日本サッカー協会のオフィシャルDVDを多数手がけ、「知的障害者のワールドカップ」での日本代表を追ったドキュメンタリー「プライドinブルー」やAV男優の性の青春を描いた「棒」などの監督作品を持つ中村和彦。サッカーを愛し、人間を描くことのできるディレクターだからこそ生まれた感動作。
特典ディスクに収録されている、ナレーションなし、現場音のみの最終戦も必見。スタジアムを埋め尽くすレッズサポーター、そして地鳴りのような声援は鳥肌が立つほど感動的だ。
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