無線対応やインターフェースは充実
とはいえ、CPU性能以外の点では、ほとんど不満を感じさせないというのも事実である。
例えば、このコンパクトな本体(と低価格)で無線LAN(IEEE 802.11b/g)やBluetooth 2.0が利用でき、HDD容量も120GBと十分にある(性能的にも余裕のある2.5インチタイプ)。プレゼンに有利なRGB出力(D-Sub 15ピン)、メモリースティック/SDメモリーカード対応の3-in-1スロットやType IIのコンパクトフラッシュ(CF)スロットなどインターフェースも充実している。特にCFタイプの無線通信カードを差しっ放しにできる点は嬉しい。
さらに液晶パネルは指先で操作できるタッチパネルで、電車内や駅のホームの待ち時間などに立ったまま、作成済みの書類などを確認する用途に重宝しそうだ。ポインティングデバイスは、キーボードの手前に設けられたタッチパッド、タッチパネルに加え、スティック型のポインティングデバイスも用意されているので、キーボードを隠した状態での操作も容易だ。液晶ディスプレーを反転できるコンバーチブル型なので、営業先で相手に画面の内容を見せながら、指先でPowerPointのスライドをめくっていくといったことも簡単にできる。
これで動画再生機能も充実してくると、ビジネスだけでなくパーソナルなマシンとしても満足度が高くなるが、その場合はワンセグ視聴機能などを備えた上位機種を手に入れればいい。
なんとなく憧れてしまう「ちびっ子ノート」。昨年あたりから選択肢が続々と増えてきたが、その中でも工人舎の「KOHJINSHA SA」は、抜群のコスト性能を備えた製品と言える。
いずれにしても従来機種(SA1F00VF)より2~3万円も安い価格で、性能も向上した本製品はお買い得感抜群のサブノートと言えそうだ。
SA5SX12Aの主なスペック | |
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CPU | Geode LX800(500MHz) |
メモリー | 512MB(最大1GB) |
チップセット | AMD Geode CS5536コンパニオン・デバイス |
ディスプレー | 7インチワイド(1024×600ドット) |
グラフィックス | チップセット内蔵 |
HDD | 120GB |
光ドライブ | ── |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.0+EDR |
カードスロット | コンパクトフラッシュ(TypeII)、3in1メモリーカードスロット |
インターフェース | USB 2.0×2、アナログRGB×1、有線LAN(10/100BASE-TX)×1、音声入出力 |
本体サイズ | 幅218×奥行き163×高さ25.4mm |
重さ | 約990g |
OS | Windows XP Home Edition(SP2) |
価格 | 7万9800円 |