このページの本文へ

ベタですまんが、こいつはいいものだ

【レビュー】えっ! この充実度で7万円? 驚きの低価格ミニタブレット「SA5SX12A」

2008年02月04日 21時06分更新

文● 編集部 小林 久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

処理性能に関しては覚悟して割り切るべし


KOHJINSHA SA

CPUには低消費電力、低発熱のGeode LX800を採用。写真の標準バッテリーは11.1V/2600mAhというスペックで、JEITA測定基準で4時間の駆動が可能

 KOHJINSHA SAは、ローエンドモデルということでCPUにAMDのGeode LX800(500MHz)を採用している。低消費電力なCPUということで、ファンレスを実現し、バッテリー寿命も4時間と上位モデルより1時間ほど長い性能となっているが、性能面では上位モデルで採用されているIntel A110(800MHz)と比べてかなり劣ると書かざるを得ない。

 クロック周波数が低いためか、特にエンコード/デコード系の処理は苦手だ。それでもDVD品質のMPEG-2ファイルであれば、若干コマ落ちする程度で済むが、より圧縮効率の高い(=デコード処理に高いCPUパワーを必要とする)FLV形式やMPEG-4 AVC形式のファイルを再生するのは難しいと考えたほうがいい。YouTubeやニコニコ動画などの動画配信サイトのコンテンツの場合、音は途切れないので内容の確認はなんとかできるが、CPUに常時100%近い負荷がかかり、激しくコマ落ちしてしまった。

 最近ではウェブサイトでもインタラクティブな処理を要求するものが増えており、それなりのパフォーマンスを要求される場合が多い。メール、文書作成、文字と画像中心のブレゼンテーション資料の作成/再生といった程度であれば、不自由を感じないレベルではあるが、コンパクトな動画ビューアーといった使い方や、最近の高解像度デジカメで撮影した画像に対して、Photoshopなどでフィルター処理を加えるといった用途にはあまり向いていない。

KOHJINSHA SA

ヘッドホン端子やメモリーカードスロットは前面に装備。スロットはカードの一部分が外に飛び出るタイプで、SDメモリーカード、MMC、メモリースティックの3種類に対応する

 あくまでもサブノートとして、割り切った使い方が求められそうだ。本機のOSにはWindows Vistaではなく、Windows XP Home Edition(SP2)が標準搭載されているのもそのへんが関係しているのだろう。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン