OKIデータの「C8650dn」はコンパクトなボディーサイズながら、A3用紙に対応するカラーページプリンターだ。
露光方式にレーザーではなく、LEDを採用するのが特徴になる。印刷方法は、トナーカートリッジとドラムを転写ベルト上に並べて印刷する「タンデム方式」だ。
カラーでもモノクロでも毎分30枚以上
印刷解像度は600×1200dpiで、印刷速度はカタログスペックでカラーが毎分30枚、モノクロが毎分32枚だ(普通紙/A4ヨコ送り/コピーモード時)。
ページプリンターの印刷方式にはC8650dnが採用しているタンデム方式のほか、ひとつのローラーの中にCMYKのドラムを収めた「4サイクル方式」もある。
4サイクル方式では、カラー出力の際、1回印刷すると回転して次の色を刷るという行程を4回行なうため、カラーはモノクロの約4倍の印刷時間がかかる。一方、タンデム方式は、カラーでもモノクロでも同程度の印刷速度というのが特徴だ。
A4~A3対応のカラーレーザープリンタでは、4サイクル方式ならばカラーで毎分4~10枚程度なものが一般的なのを考えると、印刷速度は非常に高速だ。
実際に印刷してみても、17ページのA4カラードキュメント(PDFファイル)が1分18秒、うち29秒がデータ転送を含む前処理時間なので、実質1ページあたり2.8秒とかなりの高速だ。同じデータを両面印刷を行った結果では1分38秒と、片面印刷よりも若干印刷速度は下がるものの、1ページあたり4秒とそれほど遅いという印象はない。
C8650dn本体のトップカバーを開くと、4つのトナーカートリッジとLEDアレイが並ぶ。カートリッジは上からセットするだけなのでメンテナンスも容易なほか、紙詰まりの際にもトップカバーを上げてカートリッジを外せば、そのまま用紙搬送部が露出して紙にアクセスできるという構造だ。