速報(関連記事)でお伝えしている通り、KDDI(株)は28日、au携帯電話機の2008年春モデル10機種と、既に発売している「W61SH」のカラーバリエーションモデル2色、さらに発売がやや遅れている秋冬モデル3機種を合わせた14機種を春商戦モデルとして順次発売していくと発表した。
ここでは同日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京にて開催された新製品発表会のプレゼンテーションの模様などをお伝えしていく。
音楽の楽しみ方はワイヤレスでさらに広がる
同社の新モデル発表会でおなじみのコンシューマ事業統轄本部長の高橋 誠氏は、「EZ着うたフル」や「LISMO」(リスモ)などのサービスの広がりによって、「音楽の楽しみ方を拡大してきた」と語る。そして春モデルでは、KCP+プラットフォームを採用するハイエンドモデルにおいて、Bluetoothによる無線通信機能を搭載し、ワイヤレスヘッドホンなどを活用することで、ケーブルがいらない「ワイヤレスミュージック」を提案していく。
なお、高橋氏によると、「Bluetoothという言葉は、普通の人が聞いても難しいものになってしまうので、“ワイヤレスミュージック”という簡単な言葉に置き換えている」という。
そのほかにも音楽に対する取り組みとして、秋冬モデルでも発表していたソニー(株)のオーディオ機器「ネットジューク」との連携の推進や、日本ビクター(株)が開発した圧縮音源用の高音質化技術「netK2」(ネットケーツー)がハイエンドモデルに組み込まれていることが挙げられる。
ケータイとパソコンを活用したスポーツへの利用も
auでは今月31日に、ケータイとパソコンを連携させたスポーツサポートサービス「au Smart Sports Run&Walk」の提供を開始する。本サービスは、ケータイ側にインストールする「Run&Walkアプリ」と、サポートサイト「Run&Walkサイト」を組み合わせたものとなる。
また、同社は以前より有名ブランドとのコラボレーション企画を進めてきているが、「au Smart Sports」でも「basjack」や「JOURNAL STANDARD」、「IENA」とのコラボアイテムを提供していく。
ケータイ初の3インチ有機ELパネルで映像へのこだわりを見せる
高橋氏は、「auは以前から有機ELにこだわってきた」として、三洋電機(株)製の「W61SA」にて、携帯電話機として初となる3インチ有機ELパネル(240×432ドット)を搭載した。ワイドVGA(480×800ドット)ではなく、ワイドQVGAにした理由として高橋氏は、「映像をより美しく見せるため」と語った。
その映像へのこだわりの一環として、今春より映像サービス「LISMO Video」を開始する。LISMO Videoでは、映画や海外ドラマが携帯電話機で楽しめる配信サービス。具体的なサービス内容については別途発表を行なうという。
