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あの最新機種の使い勝手は?

【レビュー】既存ユーザーから見たソニーBDレコーダー「BDZ-X90」の真実

2008年02月05日 12時00分更新

文● 編集部 川添貴生

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録画した番組も自動で分類!

 このほかにも操作性の面で細かな改良が加えられている。中でも気に入ったのが、録画した内容を番組名を基にフォルダーへ分類する機能だ。フォルダーを利用した分類は、HDDに大量に録画できるHDDレコーダーでは当然のように搭載されている機能だが、実際には面倒で利用していないというユーザーが多いのではないだろうか。BDZ-X90ではそれを自動化することによって手間を省き、素早く見たい番組を再生できる。

同じ番組名であれば自動的にフォルダーに分類される機能は、レギュラー番組の録画時に役立つ。もちろんフォルダー内での録画日時でのソートも可能だ

同じ番組名であれば自動的にフォルダーに分類される機能は、レギュラー番組の録画時に役立つ。もちろんフォルダー内での録画日時でのソートも可能だ

 番組情報を表示している際に、その番組の出演者、あるいは番組情報のキーワードが含まれる別の番組を簡単に検索できる機能も追加された。具体的には番組情報の表示画面でリモコンの「オプション」ボタンを押すと、オプションメニュー内に「気になる人名」「気になるワード」という項目が現われる。これらのサブメニューで人名やキーワードを選ぶと、それをキーにした検索が行なわれるわけだ。例えばバラエティ番組にゲストとして出演しているお笑いタレントが、別のどんな番組に出ているのかを探すといった場面で有効に使える。

番組内容を表示させているときのオプションメニューで表示される「気になる人名」を選ぶと、その番組の出演者が出ている別の番組を簡単に検索できる。探した番組からさらに別の出演者で検索することも可能で、出演者を軸にさまざまな番組情報を渡り歩くように閲覧できるのは面白い

番組内容を表示させているときのオプションメニューで表示される「気になる人名」を選ぶと、その番組の出演者が出ている別の番組を簡単に検索できる。探した番組からさらに別の出演者で検索することも可能で、出演者を軸にさまざまな番組情報を渡り歩くように閲覧できるのは面白い

 HDDレコーダーというと、搭載されている光ドライブの種類やHDDの容量、さらに最近なら圧縮形式といったあたりのスペックに注目してしまいがちだ。しかし実際の利用シーンでは、これらよりもむしろ細かな操作性が使い勝手に大きく影響する。もちろんこうしたスペックも重要だが、予約録画や再生は簡単か、見たい番組を探し出すために必要な検索関連の機能は充実しているかなどといった点にも注目していただきたい。

 なお、BDZ-X90のモニター用として世界初の有機ELテレビである「XEL-1」も同時に借用し、非常に贅沢な環境を構築させていただいた。別の記事でもレポートしているように、平面上の映像に奥行きが感じられる画質はこれまでのテレビでは体験できなかったものであった(関連記事)。解像度は960×540ドットと決して高くはないが、これは実際に画質を見れば些細な問題だと思えてくる。20万円という価格、さらに11V型という画面サイズを考えると誰でも気軽に買える製品ではないが、間違いなくテレビ生活を画面サイズ以上にグレードアップしてくれる製品だ。

世界初の有機ELテレビ「XEL-1」。驚くほど階調表現が滑らかで、奥行きを感じられる映像は一度見たら虜になるだろう

世界初の有機ELテレビ「XEL-1」。驚くほど階調表現が滑らかで、奥行きを感じられる映像は一度見たら虜になるだろう

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