週末見るコンテンツはコレ★ 第24回

【週末見るコンテンツはコレ★】

いまどきのCGアニメってスゲ～!!　「ベクシル-2077日本鎖国-」などSFファン必見の3作品

宇宙怪獣＋巨大ロボット＝特撮の王道？
世界初の全編CG怪獣映画
「惑星大怪獣ネガドン」

「惑星大怪獣ネガドン」のパッケージ。（c）Jun Awazu/CoMix Wave Films

「惑星大怪獣ネガドン」
DVD
価格：3360円
発売日：2005年12月15日（発売中）

発売元:（株）コミックス・ウェーブ
http://www.cwfilms.jp/negadon/index.htm

　「俺がやらなきゃ誰がやる」。キャシャーンじゃないけど、誰だってそんな想いに駆られたことがあるはずだ。そんでもって、バンドやったり、漫画書いたり、小説書いたりして、挫折したり、成功したり、しがみついたりするわけですが、個人的には初期衝動をカタチにする行為は何よりも美しいと思ってるわけです。

　特撮映画が大好きで、本当に作りたい作品を作るために会社を辞めたはいいけど、そろそろ貯金も尽きてきた。そして、できたのはたったの5分の映像しかない……。このたった5分の映像を予告編としてネットにアップしたところ、制作会社からのオファーが！　「ほしのこえ」のコミックス・ウェーブ社と契約し、さらに2年4ヵ月の歳月をかけて完成したのが、この「惑星大怪獣ネガドン」だ。

「惑星大怪獣ネガドン」のワンシーン。（c）Jun Awazu/CoMix Wave Films

　30歳間近で会社を辞めて、ごくありふれたパソコンで、たった1人で作った作品。世に出たきっかけはネット。まさに現代を象徴するかのようなバックグラウンドによって生み出された作品。でも、それだけじゃ話題になるわけがない。キチンと面白いから凄いのだ。

「惑星大怪獣ネガドン」のワンシーン。（c）Jun Awazu/CoMix Wave Films

　昭和にこだわりぬいた映像表現、画面から溢れ出んばかりの特撮愛。男のロマン、ドリルを巨大ロボットの武器にするという“わかってる”感。すべてのシーンが濃密すぎる。たった25分の作品ながら満足度、情報量はハンパない。

　見終わったあと、思わず「長編見てぇ～」とうなってしまうこと請け合い。全男子必見の快作だ！