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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」第12回

疲れにくいワンセグケータイ「W61SH」

2008年01月24日 14時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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いつも悩む、視聴スタイル


 というわけで、割とワンセグでテレビを見ている僕の生活の中で、「これだけは何とかしてほしい」という点がある。

 それは、ケータイではどういう体勢で見ても、やっぱり手か腕が疲れてしまう点だ。メールを長く打っていてもさほど疲れないのに、ワンセグでは何もしないでじっと構えているのがどうしても辛くなる。

 例えば電車のイスに座っているときは、やはりケータイを自分の方向に傾けて持っている必要がある。デスクの上でも同様。ディスプレーの角度を調節できないタイプでは、机の上にケータイを普通に置くだけでは、画面が天井の方向に向いてしまって見づらい。

 そして何より、枕元で視聴するときに苦労する。仰向けになっていても、横を向いているときも、うつぶせになっているときも、やっぱり手でホールドしていなければならない。せっかく楽な体勢で見たいのに、それがなかなか叶わないのである。

 「ケータイが自立してくれればいいじゃないか」と言われると、確かにその通りだと思う。

 しかし自立しても机に垂直に立ってしまっては、デスクの上だったりベッドの上では画面が自分の視線の方に向いてこないし、タテに自立するのでは、画面を横長に使うことが出来なくてさらに小さな画面で見ることになってしまう。

 なかなかうまくいかないものなのだ。



初期のコンセプトが、1つの最終形?


 日本のケータイのデザインはディスプレーを縦長に配置するのがスタンダードだ。一方でワンセグの番組は横長なので、このディスプレーを横長に構えて、いかにしてワンセグを画面いっぱいに広げて楽しむかがポイントとなっている。

W33SA
「W33SA」

 ワンセグ放送は2006年4月からスタートした。初のワンセグ対応ケータイはKDDIが2005年12月に発売した、三洋電機製「W33SA」だ(関連記事1)。W33SAのディスプレーは二軸ヒンジを採用し、ディスプレーをくるっと表に回して折りたたむことができる。

 この「二軸ヒンジ方式」に加えて、ディスプレーを動かしてキーボードを露出させる「スライド方式」が、ワンセグケータイであることの1つの目印のように、キャリアやメーカーを超えた多くのワンセグ端末で採用されている。

 もちろん、どのメーカーも、ワンセグの「初モノ」であるW33SAに倣ったというわけではないだろう。ただ、これまでの端末の形状や使い勝手を生かしてワンセグを見やすくするには、割と最適な解なのかもしれない。

 変わり種としては、折りたたみ端末の長辺を軸に開くことが出来るビエラケータイ「P905i」(関連記事2)、左右にディスプレーが傾けられるヨコモーション対応の「F905i」などがある。

P905i F905i
「P905i」「F905i」

 2007年~2008年の冬モデルでは、もはやワンセグがスタンダードな機能となってきたせいか、ストレート型の「INFOBAR 2」や、通常の折りたたみ型である「P705i」「820SH」「820SH」といった、特に画面を横長に使うギミックを用意しないワンセグ端末も登場してきた。当然これらの端末では、ケータイ自体を横方向に構えることで、横長の画面を得ることになる。

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