流通業や外食産業など多店舗展開する企業向けにファクス送信サービスを手がけるネクスウェイが、流通業向けの情報共有ソリューション「店舗matic」を22日から提供開始した。同製品によって流通業の本部と店舗のコミュニケーションを円滑にし、店舗の売上げアップを狙う。
指示・伝達の周知やプロモーションの実施が徹底できる
ネクスウェイの「店舗matic」は本部の指示・伝達機能を強化し、各個店の情報共有によって、流通業の多店舗運営を支援するツール。EIPソリューション「インスイート・エンタープライズ」で知られるドリーム・アーツと共同で開発を行なった。店舗maticはSaaS形式で提供され、システムの保守・運営はドリーム・アーツが担当し、ネクスウェイが販売を行なう
今回、店舗maticの開発に先立ち、流通業に多くの顧客を持つネクスウェイがユーザー100社に調査を行なった。その結果、「本部と店舗のコミュニケーションに課題を抱えていることが分かった」とネクスウェイ代表取締役社長の富加見 順氏は述べる。
これまで流通業ではファクスや電子メールなどによって、本部から膨大な情報が伝達されていたため、店舗側で情報が整理できず、店舗によって情報共有のレベルにバラツキがあった。この店舗maticは、本部から伝達される情報を集約し一覧できる「ポータル機能」によって、本部の伝達事項の確認や閲覧、整理といった店舗の情報処理の負荷が削減される。また、「カレンダー機能」によって、新商品キャンペーンやイベント情報などのスケジュールを本部と店舗が同じ時間軸で共有できる
「店舗maticを通して、本部は店舗が情報を閲覧したかどうかやプロモーションの実施状況などを把握可能できるため、チェーン全体の情報共有のレベルを底上げできる」(富加見氏)
店舗maticの100店舗以上からの契約となっており、店舗数によって価格は変動する。「1店舗あたり5000円程度の価格設定」と富加見氏は述べる。導入企業目標数は初年度20社。3年後には80~100社を目指し、年間15億円の売上げを狙う。