ソフトバンクモバイル(株)は21日、都内・虎ノ門のホテルオークラ東京に報道関係者を集め、学生向けのキャンペーン料金プラン「ホワイト学割」に関する記者説明会を開催した。
壇上に登場した同社代表取締役社長の孫正義氏によると、ホワイト学割は小学生から大学生・専門学校生などの学生の新規ユーザーを対象にしたキャンペーンで、加入時点から3年間、ホワイトプランの基本料金980円が無料になるというものだ。2月1日からサービスを開始する。
他社へのメールやウェブ接続に必要な「S!ベーシックパック」(月額315円)への加入が必須となるが、従来のホワイトプランと同様に、1時から21時までのソフトバンク同士の通話、終日のソフトバンク同士の家族間通話、終日のソフトバンク同士のメール送受信は無料。これらの範囲内での利用であれば、月々必要な金額は315円だけとなる(割賦販売で端末を購入した場合は端末代が別途必要)。
また、オプションのパケット通信定額サービス「パケットし放題」の料金体系1029円~4410円が、0円~4410円に変更され、ホワイト学割に標準で組み込まれている。
さらにホワイト学割ユーザーは、同社が3月1日に開設するポータルサイト「コンテンツ学割クラブ」で、さまざまな無料コンテンツを利用できる。同サイトでは、 1万点以上のデコレーションメール、2100点以上のコミック、1000本のゲーム、500本の文芸本などが提供される予定だ(通信料は別途発生)。
現時点では、ホワイト学割は期間限定のキャンペーンプランとしての位置付けで、2月1日から申し込みを受け付け、5月31日で一旦締め切りとなる。また、既存のソフトバンクユーザーはホワイト学割の対象外だが、4月1日に何らかの施策を発表するという。
孫氏は、「ホワイト学割は、ホワイトプランの基本料金を無料にした以外に落とし穴はない。途中解約によるペナルティーや特殊な制限などはなく、学生ユーザーのメリットだけを考えた」と話す。
ソフトバンクモバイルの学生シェアーは業界全体で7%。ホワイト学割により学生1人あたりのARPU(1人あたりの月間収入)は低くなるかもしれないが、ユーザー数がどんどん増えていけば、結果的に増収につながる可能性が出てくるだろうというのが、孫氏の見解だ。