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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第11回

電話もかけられるゴールドカード「W55T」

2008年01月19日 00時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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キャッシュレスで生活できるか、実験中


 僕は2003年頃から、自分の生活の中でとある実験(というか実践)をしている。それは、いかに紙幣や貨幣を使わないで生活できるか? というものだ。

 キャッシュ以外の手段、つまりクレジットカード、デビットカード、おサイフケータイなどでどこまで「何とかなるか」を試している。

 思えば既に5年になるのだが、始めた当初はクレジットカードに頼る生活だった。そのためクレジットカードが使える店が行動範囲になってしまうことも多かった。また地元の駅前のコンビニによって、メインで使う電子マネーが決定される、という経験もした。

限定カード

PASMOとSuicaの相互利用を記念した限定カードも発売された

 キャッシュレス生活の中で最近、ビックニュースだったのは、2007年3月に首都圏の私鉄や地下鉄、バスで利用可能なプリペイド式ICカード「PASMO」が登場したこと。特に、スタート時からJR東日本のICカード「Suica」と互換性が確保されていたのは大きかった。

 それまでは、最寄り駅の地下鉄を利用するために、磁気カードの「SFメトロカード」をキャッシュで購入していた。しかし、Suicaでも使えるPASMO改札機が地下鉄に設置されたことで、モバイルSuicaやオートチャージ可能なカードを使って、チャージの作業までキャッシュレスで済むようになった。

 そのチャージしたSuicaはコンビニチェーンでも利用できる店が広がっているため、ちょっとした外出はケータイとカードケースだけで済むようになってしまった。

 キャッシュレス生活を実践し始めてから、おサイフの貨幣がかさばることがなくなった。しかし一方でカード類は増えてしまった。そこでおサイフケータイにカード類を「収納」することによって、カードケースのダイエットにも成功しつつある。モバイルSuicaやマイレージカード、各種ポイントカードなどが特に効果的だ。

 この話は、また機会があったら書こうと思う。飲み会で割り勘をするときなど、キャッシュを介在させた方が便利な場面はまだまだあるのだが、これもそのうち改善される策が講じられるだろう。

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