サウンドトラックが数多く発売されたなかでも各店のスタッフが注目していたのは、人気特撮シリーズの最新作“仮面ライダー電王”で使用された楽曲を総まとめにした「仮面ライダー電王 COMPLETE CD-BOX」だ。
製品パッケージには、ライダーの姿はなく、シンプルなデザインとなっていた
仮面ライダー電王といえば“電車に乗る仮面ライダー”や“平成生まれの史上最弱の主人公”などで、放送前から話題を呼び、昨年夏には劇場版も上映された人気の作品。1年間を通してテレビ放送などで使用された楽曲が数多く収録されているということもあり、内容量も半端な枚数には収まりきらずCD5枚組み。さらに、昨年12月に発売されたばかりの「Climax Jump DEN-LINER form」のミュージッククリップが収録されたDVDも付属するという超豪華パッケージとなっている。ちなみに5枚のCDの内訳だが、Climax Jumpが収録されているClimax-Disc、各アクションシーンなどが収録されているAction-Disc、SEなどが収録されているBGM-Discの3種類に分けられており、Climaxのみ1枚で、残りのActionとBGMは2枚となっているようだ。CD5枚にDVD1枚の合計6枚ということでお値段も若干張ってしまい、8000円前後となっていた。
メディア6枚分ということで凶悪な厚さに……
昨年、さまざまな方面で話題を席巻し、第二シーズン「俗・さよなら絶望先生」も好調な滑り出しを見せている「さよなら絶望先生」だが、主人公の糸色望ワールドがCDでも登場。発売された『さよなら絶望先生ドラマCD「絶望劇場」』には、6トラックの絶望が収録されており、その内容は歌はもちろんのこと、ミュージカルや寸劇、漫談などのショート作品が収録されたハチャメチャ作品になっているという。もちろん出演は、TVアニメで活躍した神谷浩史さんや野中藍さん、井上麻里奈さんなどの豪華キャスト陣。初回版には、第十話の絶望エンドカードが封入されて、3000円前後で販売されていた。
主人公の糸色望ほか、2年へ組の生徒たちが戦隊物よろしくジャケットに登場している
一方、「鋼の錬金術師」でお馴染みの荒川弘氏がハガレンと平行して2006年から“ガンガンパワード”で連載し、昨年10月よりテレビアニメも放送されている「獣神演武」のOP曲「WINTERLONG」が発売された。このOPを歌っているのは、お面を被る一風換わったスタイルや「BECK」の主題歌でも知られるロックバンドBEAT CRUSADERS。秋葉原の店頭では、兵馬俑からリスペクトされたと思われるBCらしい本来のジャケット正面であるが後ろ向きに置かれ、「獣神演武」の主人公岱燈と劉煌の2人とBCのヒダカの仮面が描かれた裏面を正面にして展示しているショップが多く見られた。なお、販売価格は、1000円前後となっている。
BCのトレードマークであるお面と荒川氏のキャラクターがマッチしている秀逸なデザイン
8Bitサウンドが響き渡る世界的チップチューンミュージシャン“YMCK”の3rdアルバムにして、メジャーデビュー作品となる「ファミリージェネシス」が発売となった。ファミコンサウンドを思わせる8bitサウンドにヴォーカルMidoriによるやさしい歌声がマッチした本作品は、ファミコンをプレイしていた世代に是非聴いてもらいたい一枚だ。
YMCKといえばドットで描かれた3人。3人に合わせるように背景もドットで描かれている
また、昨年12月に発売されたWii用「NiGHTS～星降る夜の物語～」のサウンドトラックが発売。NiGHTSシリーズといえば、11年前に発売された前作の音楽も秀逸だったのだが、今回のサウンドも幻想的なサウンドでマニアの間では評価が高い作品。収録曲数は、主題歌の"Dreams Dreams"をはじめとした70曲以上。3枚組みで、3800円前後で販売されていた。
正面にはNiGHTSたちが描かれていたが、裏面は真っ黒という変わったデザインとなっていた
昨年12月に発売されたゲームからもう一作品。PC用ゲームとして発売された「FairChild」、年末に行われたコミケのALcotブースで販売されたサウンドトラック「FairChild GM」が入荷されていた。こちらのCDには、ゲームで使用された全BGMに加え、榊原ゆいさんの歌うOPやED、さらに今回のこのCDのみに注目のボーカリストYURIAさんの新曲がボーナストラックとして収録されているようだ。CDは2枚組みで3500円前後となっていた。
コミケでは先行発売だったため、手に入れられず涙を飲んだ人もこれで安心だ！
