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コストも課題もまとめて管理――サイオスがProjectKeeperの有償版

2008年01月16日 21時54分更新

文● アスキービジネス編集部

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サイオステクノロジーは、1月16日、Webベースのプロジェクト管理ツール「ProjectKeeper Professional」を発表した。2月4日から販売する。


EVM分析で計画と実績の乖離をモニタリング


 「ProjectKeeper Professional」は、ソフトウェア開発などのプロジェクト管理を行なうWebベースのアプリケーションソフト。昨年7月にサイオステクノジーが公開したオープンソースソフト(OSS)の「ProjectKeeper」に機能強化を施した有償版となる。

ガントチャートによる進捗管理(左)はもちろん、EVM分析機能(右)も備えた「ProjectKeeper Professional」

 OSS版のProjectKeeperは、Ajaxを使ったUIを採用し、工程、スケジュール、要員、進捗の管理や帳票出力などの機能を持つ。Professionalではこれに加え、原価予算実績分析などのコスト管理関連、課題管理などのコミュニケーション関連機能を備えた。

 中でも、現在の進捗率や実働時間から最終的な完了予定日や最終損益を予測する「EVM分析機能」を有しているのが特徴。リアルタイムに計画と実績の乖離をモニタリングすることで、利益の出ない“失敗プロジェクト”を未然に防ぐ。

コストも課題もまとめて管 理――サイオスがProject Kee...

サイオステクノロジー 代表取締役社長 喜多伸夫氏

 プロジェクト管理ツール市場は、クライアントソフトの「Office Project」を販売するマイクロソフトが過半数以上を握る状況で、Excelなどの汎用アプリケーションを用いているケースも多い。「クライアントソフトと数千万円規模の非常に高価な製品の中間がない状態」(同社販売促進部グループマネージャー掛谷雅人氏)で、サイオスはその空白地帯を狙う。加えて、遠隔利用が可能なWebアプリの利便性や、サーバライセンスのみで利用できるコストメリットを訴求し、クライアントソフトを利用する層も取り込みたい考えだ。代表取締役社長の喜多伸夫氏は「現在のプロジェクト管理ツールの市場を我々が変えたい」と意気込みを語った。

 動作環境は、Red Hat Enterprise、SUSE Linux Enterprise Server、Oracle Enterprise LinuxおよびWindows Server 2003。パッケージには、アプリケーションサーバとしてWebSphere、データベースとしてDB2を同梱する。

 価格は200万円/CPU(シングルコア/デュアルコア)から。年間保守料金は30万円となる。なお、1月17日から2月4日の発売までの間、同社のWebサイトからベータ版の無償提供を実施する。

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