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インターネットは「もうちょっと楽しくなる」

簡単に始められる3D仮想世界「ダレットワールド」 4月から開始

2008年01月16日 18時46分更新

文● 編集部 小林 久

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 (株)ダレットは16日、3Dコミュニティー「ダレットワールド」の正式サービスを4月に開始すると発表した。

ダレットワールド

ダレットワールド

 ダレットは(株)カプコンとドワンゴグループが共同出資して2006年10月に設立した会社。「ロックマン」「バイオハザード2」「鬼武者」などを手がけた稲船敬二氏が代表取締役社長を務める。同社が運営するオンラインゲームの会員登録・決済代行サイト「daletto」の会員数は2007年末の時点で約55万人。



平面的なキャラでカスタマイズも容易


 ダレットワールドは、ユーザーがアバター(分身)に変身し、3D仮想世界でほかのユーザーとコミュニケーションができるサービス。参加登録料は無料で、アバターアイテム(サービス内でアバターが着用できる衣服など)を入手する際には、専用ポイント(ダレポ:dp)による課金が行なわれる。

稲船氏ほか

ダレット代表取締役社長の稲船敬二氏。手前にいるのがダレットワールドのアバター・ダレオとダレコ

 3D仮想世界をコンセプトにしたものには、米リンデン・ラボ社の「Second Life」を始めとしたいくつかのサービスがあるが、ダレットワールドでは、ペーパークラフトのような町並みと、3Dとも2Dとも異なる「紙のように薄いキャラクター」(2.5次元アバター)を採用した点が特徴だ。

 写真を一枚貼り付けるだけで簡単にアバターのカスタマイズができるため、カスタマイズに必要な手間やスキルが最小限で済む(フォトアバター)ほか、3Dオブジェクトを扱う他のサービスのように太い回線やリッチな処理速度が必要にならない。これはユーザーだけでなく、タイム・ツー・マーケットを意識した企業にとってもメリットがある。

ダレットワールド

非常に薄いアバター

ダレットワールド

メッセージを釣り上げる趣向も

 また、吹き出しを利用した「チャット」や「メッセージボトル」(魚型の便せんを放流して誰かに釣り上げてもらう)など、見ず知らずの人とも気軽に知り合い、楽しいコミュニケーションが取れる仕組みなどが実装されている。

 ダレットワールドでは、提携企業によるコンテンツ提供、店舗出店、広告掲載なども行なわれる予定(約30社を予定)。ただし、Second Lifeのようにリアルマネートレードは行なわない方針。ダレポは電子マネーなどを使って購入する(換金はできない)。

ダレットワールド

ロックマンのきぐるみを着たところ

 一例として(株)ツタヤオンラインが音楽CDやDVDの作品データベースを提供し、ユーザーがそれにレビューを書き込める企画が紹介されている。稲船氏はリアルショップがダレットワールドに参加すれば、商品化の前にいくつかの選択肢を提示しアンケートを取ったり、アバター向けの服装を購入したユーザーに対し、それと同じ服装をリアル通販でも限定販売するといったプロモーション展開なども考えられるという。

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