富士フイルム(株)は15日、同社が開発したソフトウェア技術をインターネットを通じて体感できるラボ(実験室)サイト「FUJIFILM Internet Technology Labs」の第2弾として、顔検出技術をコンセプトにしたサイト「顔ラボ」を開設した。
Internet Technology Labsの各コンテンツでは、それぞれのソフトウェア技術のAPIアプリケーションを利用するためのインターフェースや、技術を応用したウェブアプリケーションを公開している。2006年7月に第1弾として公開された「TRIPIT Lab(トリピットラボ)」は、画像のタグ情報やタイトルなどをもとに関連した画像を探し出す新しい検索エンジン「TRIPIT」の技術をコンセプトに製作されている。
弟2弾となる顔ラボで体感できる顔検出技術は、同社のデジタルカメラ「FinePix」シリーズで、人間の正面顔や横顔を自動的に検出して明るさやピントを調整する「顔キレイナビ」の技術に採用されている。また、顔写真を使ってメールをデコレーションする携帯電話用サービスなどにも応用されている。今後はセキュリティシステムや、顔をキーにして多量の写真データを整理・検索するといったビジネス向けアプリケーションなど、幅広い製品分野での利用も見込まれているという。
現在公開されている同技術を使ったコンテンツは、ユーザーがアップロードした画像から自動的に顔を検出し、「目伏せ」「ぼかし」「スタンプ」など複数の効果で顔を隠すことができるウェブアプリケーション「顔シークレット」の1種類。
今後は、ユーザーがアップロードした画像から顔を検出し、検出した顔が映ったシャボン玉を作成するウェブゲーム「顔シャボン」を今月21日に、顔検出機能を使った商用目的以外のウェブアプリケーションを試作できる無償のAPIを同じく28日に公開する予定という。