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Macworld 2008 リポート Vol. 2

津田大介が見た、Macworld基調講演──見所はネットの映画配信だ!

2008年01月16日 07時00分更新

文● 津田大介(ジャーナリスト)

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【3】iTunes Movie Rentals


 3つめに発表されたのは「噂」通りのiTunes Storeを利用した映画のレンタルサービスだった。ユーザーに提供されるカタログは、Touchstone、Miramax、MGM、New Line、Lions gate、Fox、WarnerBrothers、Disney、Paramount、Universal、Sonyといった主要な映画会社をほとんど抑えており、サービス開始時から1000以上のムービーをレンタル可能という。DVDのリリースから30日後からiTSで借りられるようになっている。

 レンタルのルールはシンプルだ。レンタルの申し込みを行ってから30日以内に見る必要があり、一度再生してから24時間再生可能になる。24時間経過してからは、デジタル著作権管理(DRM)により見られなくなるという。

 便利なのは「24時間」の枠の中ではMacだけでなく、Windowsでも見られるうえ、さらにiPodに転送して楽しむこともできるというところ。つまり、24時間以内であれば、PCで再生後にiPodに転送して、もう一度出先で見せるということも可能になる。

 気になる価格だが、旧作は1本2.99ドル。新作は3.99ドルだそうだ。DVDレンタルとほぼ同じ水準と理解すればいいだろう。

 iTunes Movie Rentalsは本日からスタートし、当初は米国のみのサービスとなる。だが、今年の終わり頃にはほかの国でもサービスが始まるという。日本での具体的な開始時期やカタログなどは不明だが、手軽な動画配信のインフラとして定着することで、既存のDVDレンタルビジネスや動画投稿サイトなどへの影響もあるかもしれない。

 ちなみに「映画のネットレンタルが始まるならいずれは音楽も!?」と期待する向きもあるかもしれないが、講演でジョブズは「映画は一度見ればいいが、音楽は何度も聴くもの」として、音楽のレンタルビジネスは考えてないことを表明した。


(次ページに続く)

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