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週末見るコンテンツはコレ★ 第22回

【週末見るコンテンツはコレ★】

新春大食い番組に飽きたら映画もね! 2008年一発目はねずみにまつわる3作品!!

2008年01月11日 20時00分更新

文● 大石太郎

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人間のエゴイズムがだだ漏れ!
 因果応報のねずみアタック!!
「ウィラード」

「ウィラード」のパッケージ

「ウィラード」のパッケージ。(C)New Line Productions Inc. All RightsReserved.

「ウィラード」
価格:3990円
発売元:ギャガ・コミュニケーションズ
販売元:ジェネオン エンタテインメント


発売日:2005年6月3日(発売中)
http://www.geneon-ent.co.jp/

 ネズミ特集第2弾はネズミだらけのホラー映画。1971年の制作された「ウィラード」のリメイクだ。「またリメイクかよ……」と落胆するなかれ。時代は変われど名作の輝きは不滅。「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・かー」的な怨み節は、まさに漫画「魔太郎がくる!!」のアメリカ版という感じ。「魔太郎~」と同様にグロテスクなシーンは抑えて表現してあるので、ホラーが苦手な人でも安心して観賞できる。

 主人公のウィラード・スタイルズは内向的で優しい性格。そして会社ではヘマばかり。当然のごとく浴びせかけられる社長の罵声。家に帰れば口うるさい母親の介護。友達も恋人もいない、仕事は辛い、家にも帰りたくない。絶望的な毎日を過ごすウィラードはある日特殊な能力に気付く。それは「ネズミが僕の言うことを聞く!」ということ。偉大なる力を手に入れたウィラードは虐げられてきた世の中に復讐するため、ネズミ軍団と共に行動を開始する!

 とはいえそこは小心者。社長の愛車をパンクさせるだけで満足してしまうところがほほえましい。一時はネズミたちと仲むつまじく暮らしていたのだが、ネズミ軍団のリーダー「ベン」が暴走を始める……。

 ジャンルとしてはホラーに分類されるが、骨子は極めて童話的。人を呪わば穴2つ的な内容で、お子様の教育にも非常によろしい(と思う)。結果は分かっていても思わず引き込まれてしまう演出と展開の上手さが光る良作。映画としての出来が非常によろしい。初見の人はもちろん、オリジナルへのオマージュも随所に盛り込まれているので、オリジナルを観た人ならもっと楽しめる。パニックものから感動ものへ180度シフトした続編「ベン」もぜひリメイクしてほしい!

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